2024年度ITI戯曲翻訳部会報告
寄稿:吉岩正晴


2024年度も「ジェンダー」をテーマにした海外の新作戯曲を紹介する作品研究会を行ない、第2弾として中国の現代作品を取り上げました。
- 【Plays4GENDER 企画第二弾 中国篇】
11月30日、新宿・無何有にて
ITI戯曲翻訳部会主催で、三輪えり花が読み解く『屋上のオフィーリア』と題する作品研究会&懇親会でした。本作品研究会では、三輪えり花が原作『ハムレット』の従来通例の解釈を解説しながら、李健鳴が新たに掘り起こした斬新な視点を場面抜粋リーディングとしてお届けしました。*リーディングでも朗読でもない「演読」としての試みでした。
作=李健鳴 訳=菱沼彬晁 構成・台本・演出=三輪えり花 演読=川口啓史、松峰莉璃、三輪えり花 制作=浜野浩一、菱沼彬晁 協賛=フリースペース無何有、居酒屋千草
舞台は、ある大劇場の屋上バルコニー。屋上は天国でもなく地獄でもない宙ぶらりんの煉獄。と、そこに400年の眠りから覚めたオフィーリア。父親のポローニアスや恋人だったハムレット、国王、妃らと宿命の再会を果たす。過去は水に流せという父親に、私の戦いはまだ終わらないとオフィーリア。彼女の目的は? どうするハムレット? 2人は400年前にタイムスリップして「尼寺に行け」などの名場面が再現されるが、それはこれまでに見たハムレット劇とはちょっとばかり様子が違う。衝撃の結末は……。To be,or not to be,that is the question.(このままでいいのか悪いのか、それが問題だ)。
- 7月2日、Zoomによるオンライン開催で第5回総会が開かれ、任期切れとなる人事が話し合われ、部会長に伊藤洋、副部会長に吉岩正晴、運営委員に青柳敦子、浜野浩一、監事に中山夏織、川口啓史の各氏が選任されました。
吉岩正晴(演出家/ITI日本センター副会長)