2005.3.27
ワールド・シアター・デイ メッセージ


アリアーヌ・ムヌーシュキン

大変だ、助けて!

演劇さん、助にきてよ!
私は眠っている。だから起こしにきてよ。私は暗闇で道に迷っている。ローソク一本の幽かな明かりで良いから、
明かりがある方へ誘導してよ。
私は怠惰。そんな私に自分が恥ずかしいと思わせてよ。
私は疲れている。だから立ち上がらせてよ。
私は無関心。無関心の私を叩きにきてよ。
私は無関心のままでいる。そんな私の態度を砕きにきてよ。
私は怖い、恐ろしい。だから勇気づけてよ。
私は無知。だからいろいろ教えてよ。
私はひどい奴。だからひどい私を人の道に戻しにきてよ。
私は破廉恥。そんな私の破廉恥をばらばらに分解してよ。
私は愚か者。だから別の私に変身させてよ。
私は意地悪。だから懲らしめにきてよ。
私は支配者然としている。それに無慈悲。そんな私に戦いを挑んでよ。
私は低俗。だからもっと高尚になるように私を高めてよ
私はものが言えない。だから私の口を開きにきてよ。
私はもう夢も見ない。そんな私を臆病者・間抜けと思って治療しにきてよ。
私はものを忘れた。だから「記憶」を私に投げつけてよ。
私は老いを感じ、頭も固くなった。だから私に「子供時代」のはずんだ心を戻してよ。
私は頭が鈍くて重い。だから私に「音楽」をちょうだい。
私は悲しい。だから「喜び」を探しに行って来てよ。
私はよく聞こえない。だから嵐の中の「苦しみ」の叫びを聞かせてよ。
私は動揺している。だから私の「知恵」を立ち上がらせてよ。
私は弱い。だから私に「友情」の火を点してよ。
私はものが見えない。だからすべての「光」に召集をかけてよ。
私は「醜さ」に侍られてる。だから勝利者の「美」を私の城に入城させてよ。
「憎悪」に充たされてきた私に、「愛」のありとあらゆる力を与えてよ。