国際演劇協会(International Theatre Institute=ITI)は、教育、科学、文化の発展と推進を目的とする国際連合の専門機関「ユネスコ」の舞台芸術部門を担当する国際組織として計画され、1948年、ユネスコ総会において創設されました。現在では約90の国と地域が加盟し、それぞれのセンターが非政府組織(NGO)として、舞台芸術に関する情報の交換と実践面での国際交流を促進することを目的に活動しています。
ITI本部は2015年より中国・上海にあり、フランス・パリのユネスコ内にも連絡事務所を構えています。2-3年おきに開催される総会(=世界大会)において理事国を選出、意志決定機関としての理事会を構成します。現在の会長はフジャイラのモハメド・サイフ・アルアフカム氏、事務局長はスイスのトビアス・ビアンコーネ氏です。
ITIはユネスコ本部からの助成金、各国センターの負担金で運営されています。負担金は、各国のユネスコへの出資金比率が適用されます。
ITIは、世界各地でシンポジウム、セミナー、ワークショップなどの事業を展開しています。また、ニュースレターを年に4回発行し、世界の舞台芸術の状況をレポートする『ワールド・オブ・シアター』を隔年で刊行するほか、各国センター間の連絡、舞台芸術関係者の交流のサポートを行っています。