次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
ITI日本センターでは1972年から、前年1年間の国内外の舞台芸術状況をまとめた「国際演劇年鑑」を編集・刊行しています。
「国際演劇年鑑」には日本語版と英語版があります。日本語版には日本国内と世界の舞台芸術について各国の専門家が原稿を寄せ、英語版は日本語版に掲載された日本国内の舞台芸術事情を英訳して構成されています。
ITI日本センターでは、皆さまにご活用いただけるような誌面づくりを目指しています。「この国を取りあげて欲しい」など、年鑑についてのご要望があれば、次回の編集の参考にさせていただきますので、当センターまでご意見をお寄せ下さい。
『国際演劇年鑑』(日本語版・英語版)は、ITI日本センターホームページからもお読みいただけます。ぜひ、ご利用ください。
●「国際演劇年鑑:世界の舞台芸術を知る」(日本語版)
世界各国の1年間の舞台芸術の状況を、現地に詳しい専門家が解説します。あわせて、注目のトピックや日本の舞台芸術事情をそれぞれの分野の専門家が執筆します。
A5版・約300ページ
発行回数:1回/年
発行部数:約1,150部
送付先:会員の皆さま、舞台芸術関連組織、駐日大使館文化部・広報部、文化センター、大学図書館など。
●『Theatre Yearbook: Theatre in Japan』(英語版)
能、狂言、歌舞伎、文楽、商業演劇、現代演劇、日本舞踊、バレエ、コンテンポラリーダンス、舞踏、児童青少年演劇、テレビドラマと、多岐にわたる日本の舞台芸術・放送芸術の1年についてそれぞれの専門家が執筆します。
A5版・約250ページ
発行回数:1回/年
発行部数:約1,050部
送付先:ITI各国センター、各国の主要大学図書館や国立図書館、各国駐日大使館資料室など。
●「国際演劇年鑑」目次一覧
●ワールド・シアター・デイ メッセージ/ヨン・フォッセ(劇作家/ノルウェー)
●世界の舞台芸術を知る 2022/23
〈アジア・アフリカ〉
中国:ポスト・コロナ時代のニューノーマル/奚 牧涼(シー・ムーリャン)
韓国:キーワードで振り返る2023年の韓国演劇/李 星坤(イ・ソンゴン)
台湾:存在と未来についての備忘録/姚 立群(ヤオ・リーチュン)
トルコ:規制の中、希望を求めて/ディクメン・ギュリュン
〈南北アメリカ・オセアニア〉
アメリカ:ポスト・コロナのニューヨーク/塩谷 陽子
キューバ:近年キューバで活躍する演劇人たち/ビビアン・マルティネス・タバーレス
〈ヨーロッパ〉
イギリス:コロナ以降の演劇状況と没入型演劇/本橋 哲也
ドイツ:フェスティバルと公共劇場の現在/内野 儀
フランス:やまぬ戦争と悪化する公共劇場の財政状況/藤井 慎太郎
アイスランド:痛みをともなう成長期/シグリドゥル・ヨンスドッティル
ウクライナ:意義を探し求めるウクライナ演劇/マリーナ・コテレネツ
ロシア:誰にロシアは住みよいか?/篠崎 直也
●シアター・トピックス 2023
《生誕100年を機に 安部公房の演劇的実験》
安部公房と演劇/髙橋 信良
安部公房スタジオと同時代の欧米の実験演劇/ジャンルーカ・コーチ
河竹黙阿弥没後130年を機に 黙阿弥と西洋/矢内 賢二
新しい文化の創造に向けて――アフリカ系アメリカ演劇の系譜といま/外岡 尚美
●特集 紛争地域から生まれた演劇 15
2023年10月の『イサク殺し』/村井 華代
●日本の舞台芸術を知る2023
能・狂言:「深み」と「広がり」/小田 幸子
歌舞伎:加速する世代交代のはざまで~2023年の歌舞伎界/児玉 竜一
文楽:2023年の文楽~試行と挑戦の転換期/亀岡 典子
ミュージカル:日常回帰で百花繚乱 アンサンブルや子役も大活躍/中村 正子
現代演劇:「新しい戦前」と言われた年に、演劇の希望と可能性は/山口 宏子
児童青少年演劇:混沌のなか前進/太田 昭
日本舞踊:保存──伝承の先にある日本舞踊の可能性に期待/平野 英俊
バレエ:コロナ4年目で動きはじめたバレエ地図/うらわ まこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:悪弊が露見した社会で、権力や体制におもねらないダンスは腐敗しない/堤 広志
テレビドラマ:『VIVANT』大勝負の先に見えたもの/木村 隆志
【編集長】新野守広
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
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●ワールド・シアター・デイ メッセージ/サミーハ・アユーブ(俳優/エジプト)
●世界の舞台芸術を知る 2021/22
〈アジア・アフリカ〉
中国:「疫病時代」の中国演劇回顧―前に進むしかない旅の道のり/奚牧涼(シー・ムーリャン)
韓国:回復と成長/李星坤(イ・ソンゴン)
〈南北アメリカ・オセアニア〉
アメリカ:演劇界の再編へ/外岡尚美
〈ヨーロッパ〉
イギリス:他者化の暴力―racism, genderism, ablism/本橋哲也
ドイツ:過酷な時代を反映し、解決策を探る演劇/エーファ・ベーレント
フランス:コロナ禍からウクライナ戦争、エネルギー危機へ―試練が続く演劇界/藤井慎太郎
イタリア:困難の中で発揮されたクリエイティビティ/ヴェリア・パパ
スペイン:簡素な舞台で言葉、リズム、沈黙が織りなす人間模様/岡本淳子
フィンランド:先行きが見えない中、もとの日常へ/リンネア·スタラ
リトアニア:ディストピアの時代/クリスティナ・ステイブリーテ
ロシア:沈黙の中の演劇/篠崎直也
●シアター・トピックス 2022
戦時下で舞台をつくるということ―ウクライナの3劇場ディレクターインタビュー/聞き手:マリーナ・コテレネツ
祖国を離れて創作を続ける―演出家ティモフェイ・クリャービン インタビュー/聞き手:内田健介
復帰50年に振り返る 激動の沖縄の歴史映す「沖縄芝居」、その豊穣の世界/細井尚子、金城真次、瀬名波孝子、垣花理恵子
ITI日本センター草創期の貴重資料発掘からわかったこと―『国際演劇年鑑』創刊50周年(2023)を入り口として/曽田修司
●特集 紛争地域から生まれた演劇 14
〈演出ノート〉「知っていること」を疑い「割り切れなさ」を伝える/生田みゆき
●日本の舞台芸術を知る2022
能・狂言:「古さ」の中に見いだす「新しさ」/小田幸子
歌舞伎:市川團十郎襲名と新世代の活躍/矢内賢二
文楽:コロナ禍のなか、3人の切場語り誕生 文楽の未来開く若手らの奮闘/亀岡典子
ミュージカル:コロナ禍に抗って/萩尾瞳
現代演劇:復帰50年の沖縄、日本と世界を考えて/山口宏子
児童青少年演劇:コロナ禍を超えて復活した夏のフェスティバル/太田昭
日本舞踊:2022年の日本舞踊─新しい日本舞踊家の波が見えた/平野英俊
バレエ:「ウィズ・コロナ」、そしてウクライナへの想い/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:現実を捉え直す目、コロナ禍で拡充するダンス環境/堤広志
テレビドラマ:コロナ禍の向こう側へのまなざし/太田省一
【編集長】新野守広
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
*『戯曲集 紛争地域から生まれた演劇14』を同時刊行しています。ご希望の方は、admin@iti-japan.or.jp までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『Bad Roads』
作=ナタリア・ボロズビト(Natal’ya Vorozhbit)
訳=一川華
文化庁 令和4年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
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●ワールド・シアター・デイ メッセージ/ピーター・セラーズ(演出家)
●世界の舞台芸術を知る 2020/21
〈アジア・アフリカ〉
中国:ポスト・コロナ時代の幕開けと中国共産党建党100周年/田村 容子
中国・香港:身体を整えることと自己の再発見をめぐって―示唆的テーマに挑む香港演劇/張 秉權
韓国:労働と環境、そして人類の生存について/李 星坤
インド:演劇のありか/鶴留 聡子
インドネシア:パンデミック初期数か月の生活/アート――ダンス・フィルム、Zoom空間、そしてワヤン・オラン/ヘリー・ミナルティ
タイ:終わらないパンデミックとアートによる抗議活動/パーウィニー・サマッカブット
ウガンダ:劇場閉鎖――悲劇的だが避けがたい/ジェシカ・アトウォーキー・カーフワ
〈南北アメリカ・オセアニア〉
アメリカ 分断の修復と変容へと向かう試み/外岡 尚美
〈ヨーロッパ〉
イギリス:演劇再開の兆しが見えた一年/ナターシャ・トリプニー
ドイツ/オーストリア/スイス:忍耐の冬、歓喜の春/萩原 健
フランス:やまないコロナ禍の嵐 不透明な見通し、刻まれる歴史/藤井 慎太郎
ベラルーシ:弾圧を生き抜く――ベラルーシ・フリー・シアター決断の年/ニコライ・ハレジン
ロシア:「再起動」した劇場、200年後のドストエフスキー/篠崎 直也
●シアター・トピックス 2021
東日本大震災から10年―それぞれの持ち場で/くらもち ひろゆき、大信 ペリカン、芝原 弘、畑澤 聖悟
生誕160年・没後100年 森鷗外と舞台芸術/井戸田 総一郎
新たな観客を生む「2.5次元ミュージカル」というシステム/鈴木 国男
〈インタビュー〉TPAMのしてきたこと、YPAMのめざすさき――同時代舞台芸術の国際的プラットフォーム構築の歩み/丸岡 ひろみ(インタビュー:藤原ちから、中島香菜)
●特集 紛争地域から生まれた演劇 13
密度の濃い短編動画5作/谷岡 健彦
●日本の舞台芸術を知る2021
能・狂言:謡の演劇性を中心に/小田 幸子
歌舞伎:続くコロナ禍と中村吉右衛門の逝去/矢内 賢二
文楽:名人の引退と新たな可能性/亀岡 典子
ミュージカル:一気に再始動/萩尾 瞳
現代演劇:現代社会を衝く、亡き人たちと出会う/山口 宏子
児童青少年演劇:コロナ禍で子どもたちとの出会いをどうつくるかの1年/太田 昭
日本舞踊:新型コロナ禍に輝く舞踊/平野 英俊
バレエ:コロナ規制、対応に苦慮しつつ少しずつ正常を取り戻す/うらわ まこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:生と死の境界に舞う――鎮魂と未来への希望/堤 広志
テレビドラマ:分断を超えて、死者と生きる/岡室 美奈子
【編集長】新野守広
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 令和2年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※『戯曲集 紛争地域から生まれた演劇13』を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
The 24 Hour Plays『Viral Monologues』(アメリカ)より5編
翻訳=月沢李歌子
1. 『今回の旅行』(This Trip)
作=チャーリー・オリアリー(Charlie O’Leary)
2. 『発信者不明』(Unknown Caller)
作=ダン・オブライエン(Dan O’Brien)
3. 訪ねてきてくれてありがとう(Thank You for Visiting Me)
作=ジュ・イー(Zhu Yi/朱宜)
4. 無敵の私たち(Invincible)
作=ジェシカ・ブランク & エリク・ジェンセン(Jessica Blank and Erik Jensen)
5. なによりつらいこと(The Hardest Part)
作=ハワード・シャーマン(Howard Sherman)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ
ヘレン・ミレン
世界の舞台芸術を知る 2019/20
〈アジア・アフリカ〉
中国:オンライン演劇の模索と劇場の再開/田村容子
香港:未曾有の二つの脅威に演劇はどう応えるか/張 秉權
台湾:水の如く揺るぎなく/姚 立群
韓国:新型コロナウィルス感染症がもたらした演劇的課題/李 星坤
パキスタン:女性の地位向上のための演劇/シーマー・ケルマーニー
エジプト:それでもなお演劇は語る/ムハンマド・ハミース
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:新たな創造の可能性に向かって/神崎 舞
アメリカ:パンデミックが浮き彫りにした「壁」、「対話」の要求とその不可能性/外岡尚美
チリ:再会する日まで/カルメン・ロメロ・ケロ
オーストラリア:難民家族の壮大な叙事詩/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:パンデミックとBLMに連動して/本橋哲也
ドイツ/オーストリア/スイス:逆境の極みで試される想像/創造力――あたらしい時空間と距離を前提にした演劇制作の試み/萩原 健
フランス:コロナ禍の絶望と希望のなかで問い直される演劇の公共性/藤井慎太郎
イタリア:「COVID-19以降」に演劇の役割が見直される?/山ノ内春彦
スペイン:俳優の肉体が舞台上にあるとき、ないとき/田尻陽一
ポーランド:新型コロナウィルスの影響とオンライン活動、#MeToo・カトリックそして女性/岩田美保
ハンガリー:戦乱の刻[とき]――パンデミック、劇場政策と#MeToo、演劇・映画芸術大学自治問題/トムパ・アンドレア
スウェーデン:コロナ禍のスウェーデン演劇界――困難な状況に立ち向かう人々に拍手を――/小牧游
ロシア:急速に活性化したデジタル革命、不透明な劇場の「再起動」/篠崎直也
シアター・トピックス2020
〈座談会〉コロナ禍の先へ 大劇場の模索と未来への展望――松竹、東宝、劇団四季のトップに聞く/安孫子 正、池田篤郎、吉田智誉樹(司会:永井多恵子、構成・文:坂口香野)
100年前のスペインかぜと同時代演劇/後藤隆基
統覚の複数形――ダムタイプの方へ/内野 儀
〈追悼・別役実〉ベケットの影響のもとに――別役実とピンター、ストッパード――/谷岡健彦
〈資料〉翻訳出版・海外公演された別役実作品/編集部編
特集 紛争地域から生まれた演劇 12
リーディングの域を超えた本息の上演/河野 孝
日本の舞台芸術を知る2020
能・狂言:変わるもの・変わらぬもの/小田幸子
歌舞伎:コロナ禍による休演と再開/矢内賢二
文楽:コロナの時代の文楽/亀岡典子
ミュージカル:大豊作は消えたけれど/萩尾 瞳
現代演劇:コロナ禍で閉ざされた劇場。でも、再び幕は上がる/山口宏子
児童青少年演劇:子どもたちと出会うために/太田 昭
日本舞踊:日本舞踊の未来に――内省の時/平野英俊
バレエ:コロナ禍のもと、全力で対応/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:コロナ危機に強まるエンゲージメント、身体に回帰する世界/堤 広志
テレビドラマ:コロナ禍でのメッセージ/中町綾子
【編集長】新野守広
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 令和元年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇12」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『イサク殺し(The Murder of Issac)』
作=モティ・レルネル(Motti Lerner)
訳=村井華代
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ワールド・シアター・デイ メッセージ
シャーヒド・ナディーム
世界の舞台芸術を知る 2018/19
〈アジア・アフリカ〉
中国:京劇の可能性/田村容子
韓国:「イシュー・ファイティング(issue fighting)」と「プロセス演劇」への関心/李 星坤
ラオス:伝統と同時代性の融合から生まれるダイナミズム/オレ・カムチャンラ
イラン:イランの演劇は、テヘランで絶えず動いている/ナグメ・サミーニー
南アフリカ:民衆演劇の持つ意味/楠瀬佳子
レバノン:モノドラマ様、あるいは経済危機の時代における演劇/アビードゥー・バーシャー
イスラエル:建国70年目の岐路/村井華代
〈南北アメリカ・オセアニア〉
アメリカ:米国とニューヨークーーあれやこれやの舞台芸術状況俯瞰図/塩谷陽子
ブラジル:ブラジル演劇と新ボルソナロ政権の文化政策、業界への打撃/マリア・フェルナンダ・ヴォメオ
ニュージーランド:文化の交差点でーーマオリ・太平洋諸島移民・アジア系移民の舞台芸術/小杉世
〈ヨーロッパ〉
イギリス:「ヨーロッパ家族」という理念と現実/本橋哲也
アイルランド:女性の表象と多領域横断的アダプテーション/坂内 太
ドイツ/オーストリア/スイス:せめぎ合いを続ける、多文化共生への反発と賛意/萩原 健
フランス:消えない不穏な空気 明日への起爆剤となるか/藤井慎太郎
ギリシャ:財政危機から10年目の古代劇/山形治江
マケドニア:私は野生の肉ではなく、演劇は風の枝ではない/イヴァンカ・アポストロヴァ・バスカル
ロシア:ワールドカップと祝祭/篠崎直也
シアター・トピックス
〈座談会〉境界を越える舞台をめざして~平成30年間の国際交流を振り返る/佐藤まいみ、宮城 聰、中村 茜(司会:伊達なつめ)
*紙面の都合上、本誌ではカットされた「働き方」についての議論を含む〈座談会〉のロング・ヴァージョンをこちらからお読みいただけます。
新しい芝居に挑み続ける劇場ーー新生PARCO劇場に寄せて/杉山 弘
「ショー・マスト・ゴー・オン」を体現した演劇人ーー追悼・ジャニー喜多川/林 尚之
岡田利規の時代ーー2010年代の舞台芸術/内野 儀
特集 紛争地域から生まれた演劇 11
少女の格闘が照射する私たちの現在地ーー『リベリアン・ガール』リーディング上演を中心に/濱田元子
日本の舞台芸術を知る 2019
能・狂言:ベテランが見せた古典の現代性/小田幸子
歌舞伎:ベテラン・中堅の活躍と多彩な新作上演/水落 潔
文楽:慶事と世代交代のはざまで/児玉竜一
ミュージカル:目立つ、オリジナル・ミュージカル/萩尾 瞳
現代演劇:「個」として立つ。橋を架ける/山口宏子
児童青少年演劇:未知なる未来へ/太田 昭
日本舞踊:イノベーションの時/平野英俊
バレエ:混乱する環境のなか、対応への努力がみえる/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:ダンスリテラシーの欠如と必要性/堤 広志
テレビドラマ:テレビドラマが提起するゆるやかな意識改革/中町綾子
【編集長】新野守広
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 令和元年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇11」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『リベリアン・ガール(Liberian Girl)』
作=ダイアナ・ンナカ・アトゥオナ(Diana Nneka Atuona)
訳=小田島創志
《レポートの対象とする期間の変更について》
「世界の舞台芸術を知る」では令和元年度から対象期間を変更し、2018/19シーズン(2018年10月~2019年9月)の舞台芸術の動向について報告します。一部、昨年度の内容と重複する箇所がありますがご了承ください。
また、「日本の舞台芸術を知る」では、2019年(2019年1~12月)の舞台芸術の動向について取りあげています。
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ワールド・シアター・デイ メッセージ
カルロス・セルドラン
世界の舞台芸術を知る 2018
〈アジア・アフリカ〉
中国:ドキュメンタリー演劇の胎動/田村容子
韓国:既存世代に対する反感と演劇的な多様性/李 星坤
台湾:量と質の転化による精力的な一年/方 瑜
インド:社会に立ち向かう手段としての演劇/鶴留聡子
タイ:インフラの課題をものともしない、国際共同制作とジャンルの垣根を越えたアプローチに希望の光/パウィット・マハサリナン
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:終結100周年を迎えた第一次世界大戦の記憶/神崎 舞
アメリカ:合衆国憲法が私にとって意味すること―フェミニズムは終わらない/外岡尚美
メキシコ:「壁」を越える演劇/吉川恵美子
アルゼンチン/ウルグアイ:南米の舞台芸術とジェンダーとの関わり/仮屋浩子
オーストラリア:自国の文学作品の舞台化/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:官僚制度と表象権力/本橋哲也
スコットランド:日本とのつながりと歴史・社会に寄り添う演劇/中山夏織
ドイツ/オーストリア/スイス:岐路に立つ寛容と、自由な越境と/萩原 健
フランス:「多様性」をめぐって、再び/藤井慎太郎
イタリア:劇場は“開かれた宗教の場”となり得るか?/山ノ内春彦
スペイン:ハイパーレアリズムから笑いと幻想溢れる舞台まで/田尻陽一
ポーランド:波を乗り越える自負/岩田美保
ルーマニア:純ルーマニア産『桜姫東文章』など/七字英輔
スウェーデン:未来への灯りを見た新作の数々/小牧 游
フィンランド:フィンランドのコンテンポラリー・シアター―ー混乱と活動範囲の拡大――/ハンナ・ヘラヴオリ
ロシア:ワールドカップと祝祭/篠崎直也
シアター・トピックス
130年の次の時間へ向かう新派/後藤隆基
古典芸能を継承するということ/宝生和英
芸術と興行 背理を生きた戦後演劇の巨人――追悼・浅利慶太/内田洋一
国際交流基金ジャポニスム事務局 舞台公演部門の小林康博氏インタビュー
伝統から最先端まで伝えた、ジャポニスム2018の効果について/桂 真菜
〈Port B主宰・高山明氏インタビュー〉
「回路をずらす」ことで都市の別の顔が見えてくる
――『マクドナルド放送大学』『東京修学旅行プロジェクト』をめぐって/聞き手・相馬千秋(文・坂口香野)
海外ツアーレポート
何故アフリカ人の物語を日本人がパリで演じることになったのか
――レオノーラ・ミアノ作、宮城聰演出『顕れ〜女神イニイエの涙〜』について/横山義志
特集 紛争地域から生まれた演劇 10
Report:紛争と地続きのドイツとカナダ――『コモン・グラウンド』と『これは戦争だーー/新野守広
Critique: これは戦争なのか ハナ・モスコビッチ『これが戦争だ』/關 智子
Critique:リーディング評『コモン・グラウンド』憎しみの連鎖を断ち切る「許し」/杉山 弘
日本の舞台芸術を知る 2018
能・狂言:多彩な能楽界/西 哲生
歌舞伎・文楽:大幹部の充実と中堅、若手の活躍/水落 潔
ミュージカル:オリジナル・ミュージカル、目立つ/萩尾 瞳
現代演劇:高齢化する日本、混迷する世界を映して/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:少子化の中での熱意と努力/横溝幸子
日本舞踊:女流舞踊家の確信と出発/平野英俊
バレエ:プティパ生誕200年のわが国バレエ界
――厳しい状況に立ち向かい活力を維持/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:未来への投資が時代のアートを育む/堤 広志
テレビドラマ:テレビドラマが描く思いの重層と価値観の多様性/中町綾子
【編集長】田之倉稔
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成30年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇10」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『コモン・グラウンド』 作=ヤエル・ロネン(イスラエル/ドイツ)& アンサン
ブル 翻訳=庭山由佳
Common Ground by Yael Ronen (Israel/Germany) & Ensemble
『これが戦争だ』 作=ハナ・モスコビッチ(カナダ) 翻訳=吉原豊司
This Is War by Hannah Moscovitch (Canada)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ
ウェレウェレ・リキン/マヤ・ズビブ/ラム・ゴパール・バジャージ/
サイモン・マクバーニー/サビーナ・ベルマン
世界の舞台芸術を知る 2017
〈アジア・アフリカ〉
中国:名作の再演と、新たな上演の場/田村容子
韓国:2017年、転換期の韓国演劇/李 星坤
シンガポール:コスモポリタンの飛躍と憂鬱/滝口 健
イエメン:内戦の嵐を堪え忍ぶ豊穣な演劇/キャサリン・ヘネシー
ブルンジ:内戦を越え成長のただ中にあるブルンジ演劇/フレディ・サビンボナ
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:カナダ連邦結成150周年を迎えたナショナル・アーツ・センターの試み/神崎 舞
アメリカ:〈ポスト・トゥルース〉時代のアメリカ演劇/外岡尚美
メキシコ/ペルー:アステカ神話・メキシコ革命・ケプラーの法則をめぐる人間模様/吉川恵美子
オーストラリア:エレファント・マンとディスアビリティ演劇の傑作/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:信頼と真実の政治学/本橋哲也
スコットランド:こだわりの在り処/中山夏織
ドイツ/オーストリア/スイス:カストルフ伝説の終わるベルリン・フォルクスビューネ劇場/寺尾 格
フランス:安定への兆しのなかで/藤井慎太郎
イタリア:21世紀の演劇にも「鎮魂の儀式」が続いている?!/山ノ内春彦
スペイン:思索を積み重ねる美しいセリフ/田尻陽一
ポルトガル:公共的な劇場の新時代へ ―― 模索の年/角本 敦 ポルトガル
ポーランド:政治的危機と演劇ノマド/岩田美保 ポーランド
ルーマニア/モルドバ:プルカレーテとマジャール劇場(クルージュ・ナポカ)の活躍/七字英輔
スウェーデン:やはり男女平等が当たり前の国の「静かなアクション」/小牧 游
ロシア:カフェ文化と演劇/篠崎直也
シアター・トピックス
新劇の誕生/大笹吉雄
新作歌舞伎『極付印度伝 マハーバーラタ戦記』が出来るまで/青木 豪
30年を経て蘇るニナガワ、そしてマクベスの記憶/ロザリンド・フィールディング
〈高校生・学生のための劇評をめぐる3つのプログラム〉
『リチャード三世』劇評ワークショップ 新たな視点をもたらす言葉を/谷 賢一
『表に出ろいっ!』English version『One Green Bottle』観劇カフェ
――他者との対話から生まれる自分の言葉/藤原顕太
トークイベント「劇評と演劇ジャーナリズム」 演劇を文化たらしめる装置としての劇評/内田洋一
海外ツアーレポート
シンガポール滞在制作レポート 範宙遊泳×THE NECESSARY STAGE『SANCTUARY -聖域-』/坂本もも
人形劇団望ノ社『宇宙カバ~Space Hippo』創作から2017年カナダツアーに至るまで/矢内世里 232
特集 紛争地域から生まれた演劇 9
Report:夜の闇を破るアラブの2人の作家たち/後藤絢子
Critique: 語りの物語が示す、その形式性
――アドナーン・アルアウダ『ハイル・ターイハ(さすらう馬)』/高橋宏幸
Critique:ライラク・ドゥハーに寄せて
――ガンナーム・ガンナーム『朝のライラック(ダーイシュ時代の死について)』/岡 真理
日本の舞台芸術を知る 2017
能・狂言:活発な能楽公演の数々/西 哲生
歌舞伎・文楽:若手の抜擢が目立った歌舞伎、年々集客を増やす文楽/水落 潔
ミュージカル:出色、『ビリー・エリオット』オリジナル作も健闘/萩尾 瞳
現代演劇:私たちの「現在地」を見つめて/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:オリンピックに向けて団結/横溝幸子
日本舞踊:非日常(ハレ)と日常(ケ)を見極める時/平野英俊
バレエ:逆風に立ち向かう創造的なエネルギー、一方で広がる地域格差/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:ダンスにとって、SNSは敵か味方か!?/堤 広志
テレビドラマ:増える動画配信系ドラマや海外発信とシニア向けドラマの開拓/こうたきてつや・中町綾子
【編集長】田之倉稔
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成29年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇9」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『ハイル・ターイハ(さすらう馬)』 作=アドナーン・アルアウダ(シリア) 翻訳=中山豊子
Khail Taiha (Lost Horses) by Adnan Alaoda (Syria)
『朝のライラック(ダーイシュ時代の死について)』 作=ガンナーム・ガンナーム(ヨルダン/パレスチナ) 翻訳=渡辺真帆
Lilac Duhaa (Death in the Era of Da‘ish) by Ghannam Ghannam (Jordan/Palestine)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ/イザベル・ユペール
世界の舞台芸術を知る 2016
〈アジア・アフリカ〉
中国:多数を占めた改編作品、翻訳作品/飯塚 容
韓国:韓国演劇界――検閲と怒り/南 聲鎬
イラン:活況段階(ステージ)の鳥瞰図/マルジャーン・ムーサヴィー
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:ポスト・ルパージュ世代の台頭に見るカナダ演劇の未来/神崎 舞
アメリカ:「体験」への希求――体験型演劇とサード・レイル・プロジェクツ/外岡尚美
アルゼンチン:南米舞台芸術の都、ブエノスアイレス/ハイメ・ルイス・グティエレス
オーストラリア:過去の作品から現代を見つめる上演と、現代だからこそ紡ぎ出せる物語/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:メランコリーからの脱出――人種、難民、ナショナル・アイデンティティ/本橋哲也
スコットランド:大地、音楽、そして正義/中山夏織
アイルランド:ナショナリズムの再考と女性の表象/坂内 太
ドイツ / オーストリア:難民問題に対峙し続けるドイツ演劇/寺尾 格
フランス:〈テロ以後〉の舞台芸術の行方/藤井慎太郎
スペイン:演劇フェスティバルのありがたさを実感/田尻陽一
イタリア:政治風刺のコメディアンと政治家とが共生するイタリア/山ノ内春彦
ポーランド:政治の風に荒れる2016年/岩田美保
ルーマニア / モルドバ:ルーマニア演劇とモルドバ演劇に見られた「変化」/七字英輔
スウェーデン:わくわくした2016年/小牧 游
ノルウェー:国際情勢の中におけるノルウェー演劇/タラ・石塚・ハッセル
ロシア:変わりゆく劇場の「かたち」と実験演劇の可能性/篠崎直也
シアター・トピックス
日露バレエ交流100年――1916年帝劇で上演された日本初のバレエ公演/川島京子
劇場ロビーを難民一時宿泊所に!――ハンブルク・ドイツ劇場の試み/原サチコ
フジャイラ国際芸術祭レポート/曽田修司
もう半歩――中国演劇との協働/佐藤 信
文楽、近年の動きと取り組み/亀岡典子
「60年代演劇」から「世界のニナガワ」へ/高橋 豊
海外ツアーレポート
庭劇団ペニノ『地獄谷温泉 無明の宿』ヨーロッパ4カ国ツアー/小野塚央
身体をメディアとして蘇った怪物――川口隆夫『大野一雄について』北米7都市ツアー/飯名尚人
特集 紛争地域から生まれた演劇 8
Report:危機の時代に立ち向かう演劇/林 英樹
Director’s Note:『ジハード』演出にあたって/瀬戸山美咲
Critique:知的で巧妙なスキーム――ナシーム・スレイマンプール『白いウサギ、赤いウサギ』考/河野 孝
日本の舞台芸術を知る 2016
能・狂言:各種多彩な能楽公演/西 哲生
歌舞伎・文楽:二つの大名跡の襲名と国立劇場開場五十周年/水落 潔
ミュージカル:窮屈な時代に抗う作品/萩尾 瞳
現代演劇:大いなる喪失を超えて/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:「TYA Japan」で結束はかる/横溝幸子
日本舞踊:日常と非日常から見つめ直す時/平野英俊
バレエ:厳しい環境のもと活動を続けるバレエ界/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:モダンの回顧とコンテンポラリーの円熟、時代の節目に社会と向き合うダンス/堤 広志
テレビドラマ:人間の尊厳と素晴らしさへの想像力が試されるとき/こうたきてつや
【編集長】田之倉稔
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成28年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇8」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『白いウサギ、赤いウサギ』(イラン) 作=ナシーム・スレイマンプール 翻訳=關 智子
White Rabbit, Red Rabbit by Nassim Soleimanpour (Iran)
『ジハード』(ベルギー) 作=イスマエル・サイディ 翻訳=田ノ口誠悟
Djihad by Ismaël Saidi (Belgium)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ/アナトーリー・ワシーリエフ
世界の舞台芸術を知る 2015
〈アジア・アフリカ〉
中国:上海話劇芸術センター20周年、抗日戦争勝利70周年など/飯塚 容
韓国:韓国演劇界―騒動と委縮/南 聲鎬
カンボジア:2015年のカンボジア現代舞台芸術/カン・リティサル
ミャンマー:ミャンマーの演劇と現代/松岡裕佑・兵頭千夏
パキスタン:イスラーム教徒に「凧上げ」は禁止なのか?――アジョーカー劇場の新たな勧告劇/村山和之
スーダン:スーダン演劇の歩み――19世紀から今日まで/シャムス・エルディン・ユニス
ケニア:ケニア演劇の歩みと2015年のシナリオ/ロジャーズ・オティエノ
タンザニア:舞台芸術の発展をめざして――パラパンダ・シアターと国立アーツカウンシル(BASATA)の活動を中心に/ハビバ・イッサ
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:ケベックの舞台芸術―言葉の壁を超えて/神崎 舞
アメリカ:「パラダイム・シフト!」――開かれた多様性へ向けて/外岡尚美
メキシコ / ペルー:メキシコ演劇見聞報告――ペルー演劇の小報告を添えて/吉川恵美子
オーストラリア:移り変わる戦争の表象/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:戦争と死刑――国家テロリズムに抗して/本橋哲也
スコットランド:メイド・イン・スコットランド―充実の作品群と変化の兆し/中山夏織
オーストリア / ドイツ:難民問題に対峙するドイツ演劇/寺尾格
フランス:テロにはじまりテロに終わった2015年 しかし演劇界にとっては豊穣の年に/藤井慎太郎
スペイン:スペイン演劇はもしかしたら今が第二の黄金世紀かもしれない/田尻陽一
イタリア:劇場は真実を追求する者の砦とりでだ!/山ノ内春彦
ハンガリー:演劇界の終焉?―なにがアポカリプスなのか/トムパ・アンドレア
ポーランド:安泰と不穏―カントル年と公的劇場250周年/岩田美保
ルーマニア:第22回シビウ国際演劇祭と第25回国民演劇祭/七字英輔
スウェーデン:文化予算の行方と舞台成果/小牧 游
デンマーク:舞台芸術の世界の拡大/シグリズ・ヨハンネセン
ロシア:苦境の中で進む改革、好調なペテルブルグ演劇/篠崎直也
〈海外トピックス〉
アジアの舞台芸術制作者をネットワークする試み――APP(Asian Producers’ Platform)について/横山義志
芸術はいかにしてディストピアを生きのびるか――表現の自由とパフォーミングアーツ/ティラワット・ムンウィライ
特集 紛争地域から生まれた演劇 7
Report:演劇と世界――日本と世界の出会いをめぐって/新野守広
Review:夕食を食べさせないDJ、あるいは観客を殴る作者 ヤーセル・アブー=シャクラ『夕食の前に』評/關 智子
Interview:元少年兵や孤児たちと“社会”をつなぐ演劇――ITI本部のアリ・マフディ氏(スーダン)に聞く/花崎 攝
国内の舞台芸術を知る 2015
能・狂言:各賞の受賞と大曲上演/西 哲生
歌舞伎・文楽:新たな観客開拓の試みと二つの襲名公演/水落 潔
ミュージカル:翻訳新作からオリジナルまで/萩尾 瞳
現代演劇:戦後70年と向き合って/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:少子化のなか健闘の1年 新潮流の「ベビードラマ」やキッズ・プログラムも充実/横溝幸子
日本舞踊:2015年の日本舞踊 今、改めて洋を学び、邦で表現する意味/平野英俊
バレエ:2015年のバレエ界 厳しい環境のなかで精一杯の活動/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:越境し深化するダンスシーン、求められる次代への潮流/堤 広志
テレビ・ラジオ:2015年のテレビドラマを中心に/こうたきてつや
〈国内トピックス〉
朗読劇『この子たちの夏 ―1945・ヒロシマ ナガサキ』 〈対談〉下重暁子×大林宣彦
劇評を書いて舞台を味わう 高校生劇評グランプリ 最優秀賞/編集部
海外ツアーレポート
『SOMAプロジェクト』~企画からの共同制作 文化から個性、そして協働へ/岸本匡史
日本・セルビア演劇交流プロジェクト『バルカンのスパイ』セルビア5都市をめぐる旅/宗重博之
【編集長】田之倉稔
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成27年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇7」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『狂人と専門家』(ナイジェリア) 作=ウォレ・ショインカ 翻訳=粟飯原文子
Madmen and Specialists by Wole Soyinka (Nigeria)
『イスマイルとイサベル』(フィリピン) 作=ロディ・ヴェラ 翻訳=珍田真弓
Ismail at Isabel by Rody Vera (Philippines)
『夕食の前に』(シリア) 作=ヤーセル・アブー=シャクラ 翻訳=鵜戸 聡
Before Dinner by Yaser Abu Shaqra (Syria)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ/クシシュトフ・ヴァルリコフスキ
世界の舞台芸術を知る 2014
〈アジア・アフリカ〉
中国:シェイクスピア生誕450周年、『雷雨』発表80周年の記念上演など/飯塚 容
韓国:演劇フェスティバルと文化権力/南 聲鎬
マカオ:マカオの現代パフォーミング・アーツ/エリック・クォン
フィリピン:困難を乗り越えて実り多き年に/ロドルフォ・ヴェラ
インド:2014年を振り返って/鶴留聡子
アフガニスタン:アフガニスタン・シアター・マップ2014/村山和之
ジンバブエ:2009~2013年のジンバブエ演劇界の発展/サミュエル・ラヴェンガイ
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:地域活性化の起爆剤 ―夏の演劇フェスティバル―/神崎 舞
アメリカ:南北戦争からポスト9.11まで パブリック・シアターの革新的試み/外岡尚美
メキシコ:シェイクスピア・日本・国境/吉川恵美子
キューバ:変わる国、挑戦する演劇人たち/ノルヘ・エスピノーザ・メンドーサ
オーストラリア:見えない人々の「いま」を描く/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:独立か自律か――権力と民主主義のはざまで/本橋哲也
スコットランド:「独立」に思いをはせ、「変化」を楽しもうとする芸術家たち/中山夏織
オーストリア / ドイツ:スキャンダルの都市三つ:ウィーン、ライプツィヒ、ベルリン/寺尾 格
フランス:太陽劇団の新作、ストに脅かされたアヴィニョン演劇祭、若手演劇人の台頭、新しい文化相の登場/小田中章浩
ベルギー:2014年ベルギー舞台芸術の情勢/サラ・ヤンセン
スペイン:スペインと日本の現代演劇の交流/田尻陽一
イタリア:「イタリアはもうダメだ」と言う声の中で死力を振り絞るイタリアの演劇人たち/山ノ内春彦
ギリシャ:大不況下での演劇活動/山形治江
アルメニア:国際交流の復活で新たな時代を迎えた演劇界/レヴォン・ムタフャン
チェコ:チェコ演劇の2014年をかえりみて/ペトル・ホリー
ポーランド:民主化25年の平安が生んだものは?/岩田美保
モルドバ:「戦争はいやだ、芝居をしよう」/七字英輔
スウェーデン:新作戯曲の欠乏と世代交代/小牧 游
ロシア:何をなすべきか?/篠崎直也
〈海外トピックス〉
ITI全体の活動状況と最新の潮流/曽田修司
特集 紛争地域から生まれた演劇 6
Report:私たちは戦争、暴力、支配を超えられるか?/吉岩正晴
Review:潜在的加害者性とそのリアリティ/關 智子
Critique:ポストコロニアルと演劇/西堂行人
国内の舞台芸術を知る 2014
能・狂言:人間国宝、文化功労者、芸術院賞/西 哲生
歌舞伎・文楽:中堅若手の躍進で多彩な展開をみせる歌舞伎界 文楽は住大夫引退で過去最高の大入りを記録/水落 潔
ミュージカル:初演作に成果/萩尾 瞳
現代演劇:歴史の曲がり角で光る女性劇作家たち/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:子どもたちに感動を/横溝幸子
日本舞踊:手業事業の「素踊」を明日に向けて/平野英俊
バレエ:変革の兆しが見えて来たバレエ界/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:クラスター化するアートマーケット、クール・ジャパンとしてのダンス/堤 広志
テレビ・ラジオ:テレビドラマ2014/こうたき てつや
〈国内トピックス〉
歌舞伎、海外公演の歩み/飯塚美砂
歌舞伎に次ぐ日本独自の演劇発信/石井啓夫
ベトナム舞台芸術関係者中期招へい事業 VPAMを受け入れて/横堀ふみ
第1回「ITI世界の演劇ワークショップ〈京劇・日本舞踊〉」報告 現代演劇は伝統劇に学べるか?/菱沼彬晁
海外ツアーレポート
批評としての演劇表現を問う旅へ 劇団「地点」フィンランド公演までの試み/田嶋結菜
明洞芸術劇場(韓国)×東京芸術劇場(日本)国際共同製作『半神』/前田圭蔵
平均年齢75歳のさいたまゴールド・シアター、香港・パリ公演/松野 創
【編集長】田之倉稔
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成26年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇6」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル) 作=ニル・パルディ 翻訳=角田美知代
Ballad of the Burning Star by Nir Paldi (U.K./Israel)
『ブルカヴァガンザ』(パキスタン) 作=シャーヒド・ナディーム 翻訳=村山和之
Burqavaganza by Shahid Nadeem (Pakistan)
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ワールド・シアター・デイ メッセージ/ブレット・ベイリー
世界の舞台芸術を知る 2013
〈アジア・アフリカ〉
中国:大制作と小劇場、北京と上海/飯塚 容
韓国:演劇、歴史に生きる個人の模索/南 聲鎬
ベトナム:ルー・クアン・ヴー演劇祭・南北交流・日越友好年/吉岡憲彦
タイ:ニコン・セタンと振り返るこの1年/千德美穂
インドネシア:ベケットからドルフマン、そしてブレヒトまで/セノ・ジョコ・スヨノ
シンガポール:新たな時代への先触れ/滝口 健
パキスタン:独立記念風刺劇の愉しみ/村山和之
イスラエル:演劇なんてこわくない/ライラック・デケル=アヴネリ
トルコ:芸術、政治、圧制、そして希望/ディクメン・ギュリュン
台湾:二人の若い世代のパフォーマンスに見出せる希望/姚 立群
〈南北アメリカ・オセアニア〉
カナダ:トロントの新興劇場に見るカナダ演劇の最新トレンド/吉原豊司
アメリカ:演劇的伝統とミュージカルの新しい展開/外岡尚美
メキシコ:ビオレンシアの嵐の中で/吉川恵美子
ボリビア:ふたつの異なる演劇活動/兒島 峰
オーストラリア:対照的な、スケールの大きい二つの作品/佐和田敬司
〈ヨーロッパ〉
イギリス:人種主義の彼岸/本橋哲也
スコットランド:2013年、我らがスコットランド/中山夏織
ドイツ:フェリツィア・ツェラー『見知らぬ友人Xたち』のワーカホリック批判と悲哀/寺尾 格
フランス:シェローの死、アヴィニョン演劇祭の監督交代/小田中章浩
スペイン:コトバ、コトバ、演劇とはコトバ/田尻陽一
イタリア:経済危機のどん底でも生き残る「演劇の鼠」たち/山ノ内春彦
スイス:ドイツ語圏の舞台芸術シーンから/ダグマー・ヴァルザー
チェコ:政治に翻弄される劇場と新しい世代の活躍/ペトル・ホリー
ポーランド:優れた公立劇団の苦悩と活気づく自主劇団/岩田美保
ベラルーシ:ベラルーシ演劇の歴史と現状/ゲオルギー・バルトシュ、デニス・マルチーノビッチ
モルドバ:「日本文化の日々」と新作『ゴドーを即興しながら』/七字英輔
スウェーデン:多様な人種の住むこの国で/小牧 游
ロシア:地方劇場の躍進、存在感を高める中堅演出家たち/篠崎直也
〈海外トピックス〉
GATS FestivalとATEC Festival/菱沼彬晁
言葉の出会い――演劇と翻訳/林 立騎
特集 紛争地域から生まれた演劇5
「紛争地域から生まれた演劇 5」レポート/後藤絢子
ActできないActorたち――『3 in 1』(パレスチナ)を中心に/關 智子
アラブ=ベルベル演劇の現在――アルジェリア演劇祭管見/鵜戸 聡
国内の舞台芸術を知る 2013
能・狂言:国立能楽堂開場30周年と各賞の受賞/西 哲生
歌舞伎・文楽:新歌舞伎座開場と竹本義太夫300回忌、近松門左衛門生誕360年/水落 潔
ミュージカル:ますますバラエティ豊かに/萩尾 瞳
現代演劇:震災後の現実見据え30代の活躍目立つ/山口宏子
児童青少年演劇・人形劇:夏休み盛んなファミリーフェスティバル/横溝幸子
日本舞踊:新たな時代への先触れ/平野英俊
バレエ:厳しい状況の中、全国各地で質の高い活動が/うらわまこと
コンテンポラリーダンス・舞踏:ブームの終焉から歴史の捉え直し、次世代振付家の台頭へ/堤 広志
テレビ・ラジオ:テレビ放送開始60周年、テレビドラマの力が見直された年に/こうたきてつや
〈国内トピックス〉
地域の劇場と制作者のネットワークから展開する「共同プロデュース」の新たな動き/小倉由佳子
伝統芸能ワークショップ 平和主義を伝える曲『羽衣』を学ぶ/小田切ようこ
海外ツアーレポート
マームとジプシー 日本語を音として響かせる/植松侑子
THE BEE 世界を飛び続ける国際プロジェクト/内藤美奈子
杉本文楽 曾根崎心中 異文化を超えて/岡村滝尾
【編集長】大笹吉雄
【発行者】公益社団法人 国際演劇協会日本センター
文化庁 平成25年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇5」を同時刊行しています。ご希望の方は、mail@iti-j.org までお問い合わせください。
〈収録作品〉
『3 in 1』(パレスチナ) 作=イハッブ・ザハダァ、ムハンマド・ティティ、ラエッド・シュウヒィ(イエスシアター) 翻訳=柳谷あゆみ
3 in 1 by Ihab Zahdeh, Mohammad Titi and Raed Shuyoukhi (Palestine)
『修復不能』(アフガニスタン) 作=アフガニスタン人権民主主義連盟(AHRDO) 翻訳=後藤絢子 翻訳監修=村山和之
Infinite Incompleteness by AHRDO (Afghanistan)
『包囲された屍体』(アルジェリア) 作=カテブ・ヤシン 翻訳=鵜戸 聡
Le Cadavre Encerclé by Kateb Yacine (Algeria)