shochiku
201401~2
tomin_b
ITIbanner
W468×H60_r1_c1 (1)

ワールド・シアター・ラボ vol.2


 
■海外戯曲の戯曲読解ワークショップ
『サイプラス・アヴェニュー』
『I Call My Brothers』
2021年9月6日〜12日 オンライン
 
■海外戯曲の戯曲読解から場面を立ち上げるワークショップ
『パラナ・ポラー』
2022年1月16日・22日・23日 都内スタジオ
 
■リーディング上演
『サイプラス・アヴェニュー』
『I Call My Brothers』
2022年2月17日〜20日 上野ストアハウス

 

 


1.『サイプラス・アヴェニュー』Cyprus Avenue(北アイルランド)

作:デビッド・アイルランド(David Ireland)
翻訳:石川麻衣

○戯曲について
『サイプラス・アヴェニュー』 Cyprus Avenue
過去にすがり、未来を恐れる1人の男の話。北アイルランド、ベルファスト。ユニオニスト(英国忠誠派)のエリックに孫娘が生まれる。しかし、その孫娘は忠誠派の最大の敵、アイルランド統一を掲げるシンフェイン党の党首ジェリー・アダムズと瓜二つであった。重度のアイデンティティークライシスに陥ったエリックは、やがて奇妙な行動に出る。憎しみに基づくアイデンティティーの脆さ、その行く末を、ブラックユーモアをふんだんに交えながらリズミカルに描く衝撃作。

○作家について
デビッド・アイルランド David Ireland
1976年生まれ。北アイルランド、ベルファスト出身。英国王立スコットランド音楽院で演劇を学ぶ。2016年イヴニング・スタンダード紙「最も有望な新人劇作家」のショートリスト入りを果たす。アイルランド国立劇場アベイ座で初演を迎えた『サイプラスアヴェニュー』は、ロンドン、ニューヨーク、シドニーで上演され、James Tait Black Prize for Dramaなど数々の賞を受賞。2021年、最新作『Sadie』がBBC4で放送された。

○『サイプラス・アヴェニュー』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:生田みゆき
【日時・内容】
①9月6日(月)18:30~21:30 全体の読み合わせ・疑問の共有
②9月7日(火)18:30~21:30 翻訳者レクチャー、全体の俯瞰
③9月10日(金)18:30~21:30 幾つかのシーンの読み合わせ・ディスカッション
④9月11日(土)18:30~21:30 幾つかのシーンの読み合わせ・ディスカッション/翻訳戯曲の上演についてディスカッション

※参加者のレポートはこちらから

○『サイプラス・アヴェニュー』リーディング上演
演出:稲葉賀恵
出演:大森博史 つかもと景子 金沢映実 李そじん 大石将弘 森寧々
【上演日時】
2月17日(木)19:00
2月19日(土)14:00

撮影:おおたこうじ
 
撮影:おおたこうじ

 


2.『I Call My Brothers』Jag Ringer Mina Bröder(スウェーデン)

作:ヨーナス・ハッサン・ケミーリ(Jonas Hassen Khemiri)
翻訳:後藤絢子 翻訳監修:小牧游

○戯曲について
『I Call My Brothers』 Jag Ringer Mina Bröder
2013年、スウェーデン国立巡回劇団(Riksteatern)とヨーロッパの4劇場による若手劇作家の新作上演プロジェクトEUROPE NOWの一環で初演。演出は作家と同じく移民の背景を持つファルナズ・アルバビ(Farnaz Arbabi)。2010年12月11日にストックホルムの中心部で勃発した、自爆事件に着想を得て書かれたもので、2012年には同名の小説が刊行されている。翻訳上演も多数。
(『I Call My Brothers』の翻訳にはRachel Willson-Broyles訳による英語版を使用し、小牧游氏の協力によってスウェーデン語の原文と照合しました。)

○作家について
ヨーナス・ハッサン・ケミーリ Jonas Hassen Khemiri
1978年生まれ。2003年、小説『Ett öga rött/One Eye Red』(2003)でデビュー。劇作家デビューは2006年にストックホルム市立劇場で上演された『Invasion!』(演出:ファルナズ・アルバビ[Farnaz Arbabi])。同作は2シーズン完売の快挙を収めて以来、さまざまな言語で上演され、アメリカでは2011年、オフ・ブロードウェイの最高傑作に贈られるVillage Voice Obie Awardの戯曲賞を受賞した。同年、スウェーデンの最も重要な作家に贈られるHenning Mankell奨励賞を獲得。その他受賞多数。

○『I Call My Brothers』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:瀬戸山美咲
【日時・内容】
①9月8日(水)18:30~21:30 全体の読み合わせ、翻訳者・監修者によるレクチャー
②9月9日(木)18:30~21:30 シーンごとの読み合わせ
③9月11日(土)13:30~16:30 シーンごとの読み合わせ・ディスカッション
④9月12日(日)13:30~16:30 全体の読み合わせ、振り返り

※参加者のレポートはこちらから

○『I Call My Brothers』リーディング上演
演出:小川絵梨子
出演:亀田佳明 浅野令子 近藤隼 万里紗 杉宮匡紀
【上演日時】
2月18日(金)19:00
2月20日(日)14:00

撮影:おおたこうじ
 
撮影:おおたこうじ

 


3.『パラナ・ポラー』Parana Pora(アルゼンチン)

作:マルハ・ブスタマンテ(Maruja Bustamante)
翻訳:仮屋浩子

○戯曲について
『パラナ・ポラー』 Parana Pora
パラナ川をボートで下る二人の女は、かつて同じ男サントを愛したポラーカとグリンガ。男まさりだがサントへの愛は一途なポラーカ。その一方で、ある意味ステレオタイプ的な女性グリンガは、サントの子を妊娠している。旅路で直面するさまざまな困難は、リアルで、情感やファンタジーに溢れている。過酷な天候のもと、次々と明らかになっていく二人の過去、嫉妬心、死んでしまったサントへの愛。旅をへて二人に救済はもたらされるのか。南米の土着的リアリズムと魔術的リアリズムのはざまで人間の勇敢さと脆さ、そして連帯を描いた物語。
*「ポラー」とはグアラニー語で、愛しい人という意味と、同音異句で「亡霊」の意味を持つ。

○『パラナ・ポラー』戯曲読解から場面を立ち上げるワークショップ
ファシリテーター:竹中香子
【日時・内容】
①1月16日(日)13:00~17:00 顔合わせ、戯曲音読、作品についてのレクチャー
②1月22日(土)13:00~17:00 身体を使うアクティビティ、グループワーク、役割決め
③1月23日(日)13:00~17:00 ドラマツルギー分析ミーティング、グループワークと発表、フィードバック

※参加者のレポートはこちらから

 


文化庁委託事業「令和2年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳家育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」

主催:文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
企画制作:公益社団法人国際演劇協会日本センター

企画立案・プロデュース:林英樹
ディレクター:柏木俊彦
制作:村上理恵
著作権代理:株式会社シアターライツ

(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
音響:許斐祐
照明:長尾裕介(LEPUS)
制作協力:佐藤武(Real Heaven)