shochiku
201401~2
tomin_b
ITIbanner
W468×H60_r1_c1 (1)

ワールド・シアター・ラボ vol.1


 
■海外戯曲の戯曲読解ワークショップ
『ウエストブリッジ』
『自殺の解剖』
2021年1月25日〜31日 オンライン
 
■リーディング上演
『ウエストブリッジ』
『自殺の解剖』
2021年2月13日・14日 調布市せんがわ劇場

 

 


1.『ウエストブリッジ』THE WESTBRIDGE(イギリス)

作:レイチェル・デ=レヘイ(Rachel De-Lahay)
翻訳:小田島創志

○戯曲について
『ウエストブリッジ』 THE WESTBRIDGE
多様なルーツを持つ若者たちの複雑なアイデンティティを描く。ロンドン南西部のバタシー地区。14歳のアジア系少女が黒人にレイプされたという噂が流れ、地域に住む住人たちに波紋を投げかけていく。そのようななか、パキスタン人の父親と白人の母親を持つソリヤ、アフリカ系カリブ人の父親と白人の母親を持つマーカスは、同棲を始めるものの・・・。人種的・文化的なアイデンティティが複雑化していくなかで、共通理解をどう深めていくべきか、ということがテーマとなる作品。

○作家について
レイチェル・デ=レヘイ Rachel De-Lahay

劇作家、脚本家。デビュー作である『ウエストブリッジ』は、2011年にロイヤル・コート劇場で初演を迎え、2011年のアルフレッド・ファゴン賞受賞のベスト・ニュー・プレイ賞を受賞。さらに同作で2012年のライターズ・ギルド賞のベスト・プレイ賞を受賞。2013年には『ルート』により、「最も有望な劇作家」に贈られるチャールズ・ウィンツァー賞を受賞。3本目の長編戯曲である『サークルズ』はバーミンガム・レップ劇場で上演されたのち、トライサイクル劇場でも上演。2015年、ブッシュ劇場の委託により、Black Lives, Black Wordsのための一人芝居を執筆、『マイ・ホワイト・ベスト・フレンド』として上演された。その後もバンカー劇場やロイヤル・コート劇場から委託を受け、ベテラン・若手を問わず多くの演劇人と活動を共にしている。テレビでは、チャンネル4の『キリ』やNetflixの『ザ・エッディ』の脚本を執筆。またアマゾンの『ザ・フィード』やBBCの『ノーツ&クロッシーズ』の執筆も手掛けるなど、イギリスやアメリカのプロダクションとともに脚本家としての活動を続けている。

○『ウエストブリッジ』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:黒澤世莉
【日時・内容】
①1月26日(火)18:30~21:30 翻訳者レクチャー・戯曲を読む
②1月28日(木)18:30~21:30 音読・ディスカッション/戯曲構造を探る
③1月30日(土)13:30~16:30 音読・ディスカッション/作品の背景を深める
④1月31日(日)13:30~16:30 プレゼンテーション「私のウエストブリッジ論」(800~1000字レポート)

○『ウエストブリッジ』リーディング上演
演出:扇田拓也(空 観)
出演:木山廉彬 安藤みどり(俳優座) 菊池夏野 箱田暁史(てがみ座) 藤井咲有里 久我真希人(空 観) 中田春介 間瀬奈都美
【上演日時】
2月13日(土)11:30

撮影:鈴木淳
 
撮影:鈴木淳

 


2.『自殺の解剖』ANATOMY OF A SUICIDE(イギリス)

作:アリス・バーチ(Alice Birch)
翻訳:關智子

○戯曲について
『自殺の解剖』 ANATOMY OF A SUICIDE

2017年ロンドン初演。3世代の女性による3つの物語が、舞台上で同時に、音楽的に、展開される。自殺願望があるキャロル、薬物中毒から抜け出そうとするアナ、医者になったボニーの物語は、時折呼応し共鳴する言葉を用いたフーガ的スコアによって奏でられる。女性であること、母であること、継承されるもの、それと対峙することについて描かれた話題作。

○作家について
アリス・バーチ Alice Birch
1986年イギリス生まれ。2004年、ロイヤル・コート劇場若手劇作家プログラムに入る。デビューは2010年オールド・ヴィック劇場で行われた『24 Hour Plays』という企画である。初の長編は『Many Moons』(2011年、シアター503)であり、2014年の『Revolt. She Said. Revolt Again』はロイヤル・シェイクスピア・カンパニーが上演し、ジョージ・ディヴァイン・アワードの新人劇作家賞を受賞した。その他にブリティッシュ・インディペンデント・フィルム・アワード最優秀脚本賞(『Lady Macbeth』、2017年)、スーザン・スミス・ブラックバーン賞(『自殺の解剖』、2018年)、ライターズ・ギルド・オブ・アメリカ・アワードドラマシリーズ部門(『Succession』、2020年)を受賞し、現在も演劇および映像分野で活発に活動している。『自殺の解剖』は2017年にロイヤル・コート劇場にてケイティ・ミッチェル(Katie Mitchell)演出で初演された後、2019年にドイチェス・シャウシュピールハウス・ハンブルクにてドイツ版が上演された。後者は2020年テアター・トレッフェンの1本に選ばれている。

○『自殺の解剖』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:瀬戸山美咲
【日時・内容】
①1月25日(月)18:30~21:30 翻訳者レクチャー・戯曲を読む
②1月27日(水)18:30~21:30 全体を音読・ディスカッション
③1月29日(金)18:30~21:30 パート毎に音読・分析
④1月30日(土)18:30~21:30 全体を音読・分析

○『自殺の解剖』リーディング上演
演出:生田みゆき(文学座)
出演:磯田美絵 梅村綾子 亀田佳明 佐藤彩香 渋谷はるか(以上、文学座) 井上夕貴 手打隆盛 茂手木桜子(以上、さいたまネクスト・シアター) 西村俊彦(ヘリンボーン) 横山晃子(小林家) 今井聡
【上演日時】
2月14日(日)11:30

撮影:鈴木淳
 
撮影:鈴木淳

 


文化庁委託事業「令和2年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳家育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」

主催:文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
提携(リーディング上演):公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団
企画制作:公益社団法人国際演劇協会日本センター

企画立案・プロデュース:林英樹
ディレクター:柏木俊彦
制作:村上理恵
著作権代理:株式会社シアターライツ

(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
音響:許斐祐
照明:長尾裕介(LEPUS)