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紛争地域から生まれた演劇 シリーズ6


リーディング&レクチャー
「私たちは戦争、暴力、支配を超えられるか?
   1914-2014: 第一次世界大戦から100年」

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【リーディング】

『燃えるスタアのバラッド』(UK/イスラエル)
昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、多国籍劇団によるパレスチナ紛争を題材とした作品。

作:ニル・パルディ(Nir Paldi)
訳:角田美知代
演出:大谷賢治郎(company ma)
出演:板津未來 尾川詩帆 小山萌子(エンパシィ) 佐原由美(流山児★事務所) 
土井真波(劇団銅鑼) 古舘一也(company ma) 
演奏:鈴木正人
 
 
【リーディング】

『ブルカヴァガンザ』(パキスタン)
ブルカとは女性が外出時に着用するコート、あるいはヴェール、イスラムの社会風俗を滑稽かつシニカルに描いた問題作。

作:シャーヒド・ナディーム(Shahid Nadeem)
訳:村山和之
演出:西沢栄治
出演:明樹由佳 円城寺あや 加藤明美 小暮美幸(劇団だるま座) 大美穂 
村井雄(開幕ペナントレース)
 
 
【ITI特別講座】

『狂人と専門家』(ナイジェリア)
アフリカ初のノーベル文学賞劇作家の戯曲、本邦初訳初紹介。内戦時の投獄体験をもとにした不条理劇。

作:ウォレ・ショインカ(Wole Soyinka)
訳:粟飯原文子 
出演:新井純

●期間
2014年12月19日(金)~23日(火・祝)

●会場
東京芸術劇場アトリエウエスト

●料金
各回:1500円(ITI会員:1,000円)トーク・シンポジウム・ラウンドテーブル込み

●ご予約
携帯からの予約はこちらをクリック!

 

●お問合せ
公益社団法人 国際演劇協会日本センター事務局
E-mail : ititicket@gmail.com
TEL : 03-3478-2189(平日11時〜17時)
FAX : 03-3478-7218
FAXでのお申込みも可能です。氏名(フリガナ)・日時・枚数・連絡先等を明記ください。
料金のお支払いは、当日受付にてお願いします。
 
 
【スケジュール】
12月19日(金)19時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』
終演後 トーク① ゲスト:ニル・パルディ(Theatre Ad Infinitum)
細田和江(イスラエル文学・文化、中央大学)

12月20日(土)14時開演 リーディング『燃えるスタアのバラッド』
終演後 シンポジウム① 
「1914-2014と演劇~ポストコロニアルの視点から~」
パネリスト:ニル・パルディ 
佐和田敬司(翻訳家、早稲田大学教授)
吉川恵美子(ラテンアメリカ演劇、上智大学教授)
司会:七字英輔(演劇評論家)

12月21日(日) 14時開始
ITI特別講座『狂人と専門家』「ウォレ・ショインカの世界」
話と台本抜粋朗読
講師:粟飯原文子 出演:新井純
特別講座終了後 シンポジウム② 
戦争と演劇~ギリシアから20世紀、現代~
パネリスト:鴻英良(演劇批評) 
西堂行人(演劇評論家、近畿大学教授) 
坂手洋二(劇作家・演出家、燐光群主宰) 
司会:七字英輔

12月22日(月)19時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』
終演後 トーク②:村山和之(南・西アジア文化研究、和光大学・中央大学)    

12月23日(火・祝)14時開演 リーディング『ブルカヴァガンザ』
終演後 ラウンドテーブル
演出家、出演者、翻訳者一同
ゲスト:新野守広(立教大学教授) 宗重博之(劇団黒テント)
 
 
【作品解説】
『燃えるスタアのバラッド(Ballad of the Burning Star)』(UK/イスラエル)
ロンドンを拠点とする多国籍劇団 Theatre Ad Infinitum によって製作され、昨年のエディンバラ・フリンジフェスティバルで大賞受賞、現在、英国ツアー中の作品。劇団はパリのジャック・ルコック国際演劇学校の卒業生たちによって結成されたフィジカルシアターを基本とする団体である。この作品の作・演出・主演のNir Paldiはイスラエル出身、パレスチナ問題を同時に「イスラエル問題」としてとらえ、紛争と占領がイスラエル人の心理にどのような影響と分裂を引き起こしているかを「キャバレースタイル」を使って描き出している。

『燃えるスタアのバラッド』 写真提供=Theatre Ad Infinitum (c)Alex Brenner (禁無断転載)
『燃えるスタアのバラッド』
写真提供=Theatre Ad Infinitum
(c)Alex Brenner
(禁無断転載)
 
『ブルカヴァガンザ(Burqavaganza)』(パキスタン)
ブルカとは、パキスタン・アフガニスタンの女性が外出時に着用する全身を隠すコートまたはヴェールを意味する。『ブルカヴァガンザ』はパキスタンの近未来における「ブルカ強制時代」を設定し、若いカップルを通じて社会的風俗を滑稽かつシニカルに描いたものである。本作はパキスタンを代表する劇団の一つアジョーカー劇場で2007年3月に上演、4月に上演禁止争議が起きた作品。同年5月再演の後、現在まで上演が続けられている。作家のシャーヒド・ナディームによると「ブルカは今や超保守的イデオロギーの象徴となっている。このイデオロギーは、西洋世界への抵抗、女性の人権の否定、そして退化した政治意識しかもたぬ過激主義者たちを支持するものなのだ。」
写真提供=アジョーカー劇場
『ブルカヴァガンザ』
写真提供=アジョーカー劇場
(禁無断転載)
 
『狂人と専門家(Madmen and Specialist)』(ナイジェリア)
ウォレ・ショインカはナイジェリア出身の作家。1986年、アフリカ初となるノーベル文学賞を受賞。1934年生まれ、ナイジェリアとイギリスの大学で文学を学び、1950年代後半にはロンドンのロイヤル・コート劇場に勤務。このころより次々と戯曲作品を発表していく。『狂人と専門家』は、ナイジェリア内戦(ビアフラ戦争、1967-70年)の最中に投獄された経験をもとに書かれた作品。1970年、アメリカで初上演。戦争を遠景に、権力欲にのまれ、悪に手を染めた医師を主人公に据え、人間性を奪う戦争の狂気を不条理劇の手法で描いている。

企画制作:公益社団法人 国際演劇協会日本センター
会長:永井多恵子
副会長:安孫子正 吉岩正晴
事業委員長:高萩宏
制作統括:曽田修司
制作補佐:佐藤武 後藤絢子
テクニカル・ディレクター:関口裕二
上演プロデュース:林英樹

協力
一般社団法人 日本演出者協会
国際演劇評論家協会日本センター
有限会社 バランス balance,inc.
Real Heaven

主催:文化庁 公益社団法人 国際演劇協会日本センター
共催:東京芸術劇場(公益財団法人 東京都歴史文化財団)
文化庁委託事業「平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
国際演劇年鑑2015(2015年3月発行予定)特集企画

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