【リーディング公演】
2023年10月13日(金)~15日(日) シアタ風姿花伝
【紛争地域から生まれた演劇シリーズ】
世界各地のITIセンターでは、演劇を通じて平和の構築を目指す取り組みとして「Theatre in Conflict Zones」と題するプロジェクトが行われています。日本センターでは文化庁の委託事業として毎年発行している『国際演劇年鑑』の調査・研究事業の一環で、2009年から「紛争地域から生まれた演劇」シリーズをはじめました。
本シリーズではこれまで10年以上にわたり日本にまだ知られていない優れた戯曲を33本、翻訳、リーディング上演、作者等によるレクチャー等を通して紹介してまいりました。3年目からは戯曲集の発行も行っています。
15回目を迎える今回は、2020年の『紛争12』で上演された衝撃の音楽劇『イサク殺し』が待望の再演です。
なお、紛争地域」とは対立や緊張による葛藤が生起する場所のことであり、必ずしも特定の地理的領域に限定するものではありません。
* * *
『イサク殺し』
作:モティ・レルネル(Motti Lerner)(イスラエル)
翻訳・ドラマトゥルク:村井華代
演出:小林七緒(流山児★事務所)
音楽:諏訪創
プロデューサー:林英樹
出演:藤井びん(ワンダープロ)、井上加奈子(アル☆カンパニー)、上田和弘(流山児★事務所)、辻京太(アンフィニー)、木村友美(MeiMei) 、西條義将(モダンスイマーズ)、荒木理恵(流山児★事務所)、山下直哉(流山児★事務所) 、神原弘之(劇団1980)、勝俣美秋、今野健太(THEATRE MOMENTS)
【作品について】
1998年のある夕べ、イスラエル国営のPTSDリハビリセンターで、入所者による劇が上演されている。題材はラビン首相殺害事件。
1995年11月4日、当時のイスラエル首相イツハク・ラビンは平和集会に集まった市民の目の前で銃撃され、死亡した。犯人は和平に反対する極右ユダヤ人青年。オスロ合意が成立し、パレスチナとの間に待望の平和が実現すると思われた矢先、希望はなぜ打ち砕かれてしまったのか?
入所者チームの作・演出をつとめ、ラビン首相を演じるのは、1948年の第一次中東戦争以来50年間センターに入所している退役軍人ビンデル。戦争に人生を破壊された入所者らが描く、《戦争に憑かれた国家》イスラエルの病理とは…
宗教的原理主義、極右政治、レイシズム、暴力への欲望ー1995年の首相暗殺事件直後に執筆された本作は、2023年の現実の予言でもあった。イスラエルの政治劇を代表する劇作家モティ・レルネルが描く、国家の深層を抉る問題劇。その政治的道徳的挑発性ゆえにドイツ・アメリカでは大反響を得たが、いまだ本国では劇場公演されていない。
【作家について】
モティ・レルネル(Motti Lerner)

1949年イスラエル生まれ。ヘブライ大学で数学・物理学を専攻するが、兵士として第四次中東戦争(1973)に従軍後、演劇人に転身。戯曲のほとんどでイスラエルとユダヤ人に関わる政治的・倫理的問題を扱う。ドラマトゥルクとしてイスラエル主要劇場の運営を担い、劇作家・シナリオライターとして国内外に作品を多数提供してきた、イスラエルを代表する演劇人のひとり。テルアビブ大学では政治的劇作の教員をつとめ(1993-2008)、オックスフォード大学ヘブライ学研究センター(1992)、デューク大学ドラマ学部客員教授(1997)、アイオワ大学国際作家プログラム(2004)等、欧米の大学への招聘・講演歴多数。
劇作家・シナリオライターとしてメスキン戯曲賞(1985)、イスラエル首相賞(1994)、イスラエル映画アカデミー最優秀テレビドラマ賞(1995)、最優秀テレビ映画賞(2004)、映画・テレビに対するランダウ賞(2014)等。第一次中東戦争中のイスラエル軍によるパレスチナ市民虐殺の歴史を問う『告白』(2014)は、小劇場のアカデミー賞「金のハリネズミ賞」から勇気ある上演に対して新設された「敢行賞」第一回受賞作となった。
【上演日時】
10月13日(金)19時 終演後トークあり
10月14日(土)14時 終演後トークあり
10月15日(日)14時
アフタートーク登壇者
10月13日(金)19時の回 小林七緒(演出家・俳優)/村井華代(共立女子大学教授・『イサク殺し』翻訳・ドラマトゥルク)
10月14日(土)14時の回 ダニー・ネフセタイ(家具作家&平和活動家)/村井華代
10月15日(日)14時の回 生田みゆき(演出家)/村井華代
アフタートーク登壇者プロフィール
小林七緒(演出家・俳優)

一般社団法人日本演出者協会常務理事。日本劇団協議会常務理事。
2000年、文化庁在外研修員として一年間カナダ留学。帰国後「若手演出家コンクール 2001」で最優秀演出家賞を受賞。
戯曲の緻密な読み込みを基に、俳優の持ち味を十二分に生かしたテンポ感のある演出には定評がある。演出者協会では各地でのワークショップ「演劇大学」「若手演出家コンクール」を担当、劇団協議会においても人材育成部を担当し、育成事業に力を入れている。
最近の主な演出作品に『ピアフ〜私は何も後悔しない〜』『腰巻お仙〜振袖火事の巻』『少女都市からの呼び声』『夕食の前に』『ベンガルの虎』など。
出演作品に『ヒme呼』『不思議の国のアリス』『黒塚~一ツ家の闇』など。
新国立劇場演劇研修所・バレエ研修所講師。早稲田大学非常勤講師。
村井華代(共立女子大学教授・『イサク殺し』翻訳・ドラマトゥルク)

国別によらず、演劇に関わる理論・歴史を対象としてきたが、2012年からは専らイスラエル演劇について研究。一方で演劇による社会的実践に着手、年平均100人の学生が舞台劇を上演する授業プロジェクトKALECO主宰(2015-2017)、横浜寿町でのフリーライブ企画「ぬちぐすい寿」主宰(2023)など。イスラエル演劇に関する近著に「「共存」の境界線 : アッコー・フリンジ演劇祭2017」(『共立女子大学・共立女子短期大学総合文化研究所紀要24』2018年)、翻訳戯曲「モティ・レルネル『イサク殺し』」(『《戯曲集》紛争地域から生まれた演劇12』2021年)、劇評家として「『明日のハナコ』の問題圏」(『シアターアーツ67』2023年)ほか。
ダニー・ネフセタイ(家具作家&平和活動家)

1957年:イスラエル生まれ。
1975年:高校卒業後、徴兵制によるイスラエル軍入隊。空軍にて3年間兵役を務める。レーダー部隊。
1979年:退役後アジアの旅に出る。来日し日本各地をヒッチハイクなどで旅をし、交流を深める。
1988年:東京より埼玉県皆野町へ引っ越す。「木工房ナガリ家」を開設。
1999年:皆野町に自宅のログハウスを夫婦で自力建設。
現在:夫婦で注文家具、遊具、木工小物、社会性オブジェの創作活動。
ギャラリーにて個展、グループ展など開催。一男二女あり。
その他、社会活動として講演活動中。テーマは「外国人の目に映る人権」「世界情勢から平和を考える」など。
著書『国のために死ぬのはすばらしい?』(高文研、2016年)
新刊を2023年12月に出版予定。
生田みゆき

文学座所属、演劇ユニット「理性的な変人たち」メンバー 。大阪府出身。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。 ITI企画では、紛争地域から生まれた演劇シリーズ10『これが戦争だ』、ワールド・シアター・ラボ2021『自殺の解剖』演出。近年の演出作品に『建築家とアッシリア皇帝』『占領の囚人たち』『海戦2023』『アナトミー・オブ・ア・スーサイド』など。
【会場】
シアター風姿花伝 (JR山手線「目白駅」より徒歩18分/バス6分 都営大江戸線「落合南長崎駅」より徒歩約12分
西武池袋線「椎名町駅」より徒歩8分 西武新宿線「下落合駅」より徒歩約10分
●料金
一般 2,000円 学生 1,000円
*ご予約・お問合せ
E-mail : ititicket@gmail.com
TEL 03-3478-2189 (国際演劇協会日本センター 平日11時~17時)
Web予約:CoRich!舞台芸術
※メールでお申込みの際は件名を「紛争地域から生まれた演劇15申込」として以下5点を明記のうえお送りください。
①氏名・ふりがな ②希望日時 ③人数 ④電話番号 ⑤ititicket@gmail.com から受信可能なメールアドレス
●映像配信
2023年11月1日(水)より
料金 2,000円
視聴券販売期間:10月17日(火)10:00~2024年1月17日(水)23:59
配信期間:11月1日(水)10:00~2024年1月31日(水)23:59
※配信期間中のお好きなタイミングで14日間(336時間)視聴できるサービスです
ご予約(WEB限定)カンフェティチケットセンター
http://confetti-web.com/isaku_streaming
※クレジット決済、セブン・イレブン決済がご利用いただけます。(セブン・イレブン決済のみ、ご購入者さまに別途手数料220円がかかります)
【配信チケットに関するお問合せ】カンフェティチケットセンター 0120-240-540(受付時間平日10:00~18:00)
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「国際演劇年鑑2024」特集企画
紛争地域から生まれた演劇15
主催・企画制作:公益社団法人 国際演劇協会日本センター
助成:文化庁文化芸術振興補助金(舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業))
独立行政法人日本芸術文化振興会
【協力】
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
一般社団法人日本演出者協会
一般社団法人日本劇作家協会


iti-japan 国際演劇協会日本センター






