shochiku
201401~2
tomin_b
ITIbanner
W468×H60_r1_c1 (1)

この子たちの夏
1945・ヒロシマ ナガサキ


この子チラシデータ表面この子チラシデータ裏面

平成30年度 親と子のふれあい交流活動補助事業
この公演は競輪の補助を受けて実施しました。
banner2

・8月4日(土) 開演:13時・17時 東京・世田谷パブリックシアター
・8月5日(日) 開演:14時 東京・世田谷パブリックシアター
 ※東京公演にはすべて英語イヤホンガイドあり

【構成・演出】木村光一
【出演者】
8月4日(土):かとうかず子、高橋紀恵、床嶋佳子、西山水木、根岸季衣、原日出子
8月5日(日):かとうかず子、高橋紀恵、床嶋佳子、西山水木、根岸季衣、原日出子
短歌・俳句の朗読:髙安智実 都内在学の中・高校生

 

《座談会》
マリゴールド・ヒューズ(演劇プロデューサー/UK)×市村作知雄(「フェスティバル/トーキョー18」エグゼクティブ・ディレクター)
1985年の初演から、33年を迎えた『この子たちの夏』。終演後、ヒロシマをテーマにした作品を作ったプロデューサーのマリゴールド・ヒューズさんと、フェスティバル/トーキョーのエグゼクティブ・ディレクターで、ヒロシマとフクシマをテーマとした2作品をプログラムした市村作知雄さんに、歴史的な惨事をテーマとすること、なにを、どうやって伝えるのかということについて、お話を伺いました。

座談会の内容はこちらをご覧ください。

 

《関連企画》
トーク「日本とイギリス 戦時下の子どもたち 1945−2018-その声を演劇で語り継ぐこと」
Children of War in Japan and the UK: 1945-2018: Sharing stories of conflict through theatre
広島とイギリスで、市井の人々のオーラル・ヒストリーにより子どもたちに戦争を語り継ぐ演劇作品を手がけるマリゴールド・ヒューズ氏。広島で被爆者へのインタビューをもとに製作した『ヒロシマの孫たち(Grandchildren of Hiroshima)』と、イギリス大空襲を取材した『黒い鳥たち(Blackbirds)』を中心に、作品づくりについて伺いました。

お話:マリゴールド・ヒューズ氏(演劇プロデューサー/UK)
日時 2018年8月4日(土)15時〜17時半 
於:三軒茶屋キャロットタワー2F八角堂
通訳付き(英日)

マリゴールド・ヒューズ(Marigold Hughes)
演劇プロデューサー。ロンドンのロイヤルセンタースクール・オブ・スピーチアンドドラマで学ぶ。社会変革のためのアートを専門とし、ロンドン・バブル(ロンドン南東部のコミュニティ・シアター)、シアター・センター(青少年のための国立巡業劇団)を経て、現在、ストリートワイズ・オペラのプログラム・ディレクター。ストリートワイズ・オペラは、音楽を用いて、ホームレスに前向きな社会復帰を促す活動をする国立の慈善団体。2014年から2015年には「ヒロシマの孫たち」プロジェクトの共同プロデューサーを務めた。

『ヒロシマの孫たち』について
戦後70年の2015年8月、広島で、子どもたちによる被曝者へのインタビューをもとに作られた演劇作品で、これまでにイギリス、南アフリカ、フィリピン、米国、インド、パレスチナ西岸地区でもリーディング上演され、共感を呼んでいます。
広島での上演後、本作はロンドンコミュニティシアターで上映され、映像を観た地域の人々が参加して、ロンドンから広島への返歌ともいえるオーラル・ヒストリー演劇プロジェクト作品『アフターヒロシマ』が生まれました。
今回提携をいただいている世田谷パブリックシアターでは2016年、『ヒロシマの孫たち』の台本を読むワークショップが行われました。また、今年、2018年の8月10日と11日には、広島アステールプラザにて『ヒロシマの孫たち』の上演が行われ、ヒューズ氏は稽古と本番に立ち会い、弊センタースタッフも視察に行きました。

舞台写真
舞台写真2
会場
会場2
関連企画
_DSC8445
広島
広島2
広島3

* * *

今回の上演の意義、特色
『この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ』は戦争・原爆の災禍と向き合い、いのちの大切さを訴える作品です。1985年の初演以来、全国398市町村で800回上演を続けてきました。
3.11の東日本大震災とそれに続く福島第一原子力発電所の事故によって、「ヒロシマ、ナガサキ」は、私たちにとって新たな意味を持って現れてきました。放射線量が広島長崎との対比によって日常的に語られることになった今日、日本人によって書かれた被爆者の証言の記録を朗読劇として上演し続けることは、当事者性及び記憶の伝達と継承の意味で、世界の人々にとって重要な意味を持ちます。2011年8月の新キャストによる上演は、東日本大震災以前に企画されたものでしたが、私たちがフクシマ以後を考えていくためにも、ヒロシマやナガサキの記憶を若い世代や未知の観客に伝えていくことの重要さを実感しています。今年も、2012年からとり入れた東京公演での英語イヤホンガイドを全公演でご提供し、東京に滞在する外国人や、海外の観客の方々に観ていただく機会を広げることができました。
また、本作の国際的意義を再考するため、イギリスの演劇人マリゴールド・ヒューズ氏を招聘し、対話の機会を設けました。ヒューズさんは、広島とイギリスで市井の人々のオーラル・ヒストリーにより子どもたちに戦争を語り継ぐ演劇作品を制作している方です。ヒューズ氏によるトークイベント「日本とイギリス 戦時下の子どもたち 1945−2018-その声を演劇で語り継ぐこと」と、フェスティバル/トーキョー2018エグゼクティブ・ディレクターの市村作知雄さんの対談では、戦争を遠い過去のものとしないために語り継ぐ意義を改めて認識することができました。

あらすじ
1945年8月、広島、長崎で原子爆弾にあった子供たち、その死を看取った母、看取ることのできなかった母たちの残した手記、詩歌、また、母親を原爆によって失った子供たちの手記等を六人の女優と六人の地域参加者が読む一時間半の朗読劇。
「第一部 ヒロシマ」「第二部 ナガサキ」「第三部 その後」
という構成になっており、白血病にかかり苦しい日々の中でも「生きよう、生き抜こう」と強く明日を夢見る少女の文章で締めくくる。
戦争・原爆反対を声高に訴えるのではなく、無情にも引き裂かれた母子の、母を慕う子供の心、子を想う母の気持ちが飾り気のない言葉で綴られ、観客の心の深い部分に平和な世界であることの素晴らしさ、いのちの絆の尊さを訴えかける。

(参考):木村光一と地人会は、「『この子たちの夏』1945・ヒロシマ ナガサキ」の上演に対して、第52回菊池寛賞を受賞しています。(2004年)

主催:公益社団法人 国際演劇協会日本センター
提携:公益財団法人 せたがや文化財団 世田谷パブリックシアター
後援:世田谷区/世田谷区教育委員会
制作:地人会新社、国際演劇協会日本センター
協力:NPO法人子どもコミュニティネットひろしま、小笠原由季恵、秋葉よりえ

平成30年度 親と子のふれあい交流活動補助事業
この事業は競輪の補助を受けて実施いたしました。
 
● アーカイブ
この子たちの夏(2013年)
この子たちの夏(2015年)
この子たちの夏(2016年)