【ITI後援】東京演劇アンサンブル公演 デーア・ローアー作『泥棒たち』(9/8-18、東京)


2011 年、日本センターは「ITI世界の秀作短編研究シリーズ リーディングドイツ編」のなかでデーア・ローアー氏の『言葉のない世界』を紹介しました(訳=阿部剛史、演出=小山ゆうな、ドラマトゥルク=三輪玲子、出演=山下順子)。2005年にアフガニスタンで行われたカブール演劇祭(ITIドイツセンター主催)でワークショップを行ったローアーさんが、自身のアフガニスタン体験をもとに書いた作品です。

今夏、東京演劇アンサンブルがローアー作品『泥棒たち』(2010年、ベルリン・ドイツ座初演)を上演します。東京演劇アンサンブルのローアー作品上演は2014年の『無実』上演に次いで2度目。そして、今回はなんとローアーさんが来日されます!国際演劇協会日本センターは、この公演を後援いたします。どうぞお楽しみに。

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TEE東京演劇アンサンブル公演
泥棒たち
Dea Loher “Diebe”

引きこもりの保険外交員フィンをはじめ、グローバル化社会の片隅で自分の人生をおずおずとこそこそと「まるで泥棒みたいに」生きている人々、陰鬱にユーモアをどん底に希望の光を見出そうともがく12人のエピソードを、多人称で多層的なメルヘンのように描き連ねる群像劇。公家義徳による2作目のローアー日本初演。作家来日。

 デーア・ローアー
 三輪玲子
演出 公家義徳

■キャスト
和田響き/奈須弘子/伊藤克/雨宮大夢/町田聡子/浅井純彦/真野季節/竹口範顕/正木ひかり/洪美玉/大橋隆一郎/志賀澤子

■スタッフ
ドラマトゥルク 三輪玲子
音楽 国広和毅
舞台美術 池田ともゆき
衣裳 稲村朋子
照明 真壁知恵子
音響 島 猛
舞台監督 永濱渉
舞台監督助手 入江龍太
宣伝美術 久保貴之 奥秋圭
制作 小森明子 太田昭

会場 ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関)

日程 2017年9月8日(金)~18日(月・祝)
9月
8日(金)19時~
9日(土)14時~※終演後、作家を迎えてトークイベントあり
10日(日)14時~
11日(月)休演
12日(火)19時~※Low Price Day
13日(水)19時~※Low Price Day
14日(木)19時~
15日(金)19時~
16日(土)14時~
17日(日)14時~
18日(月・祝)14時~

全席自由 開場は開演の30分前 整理番号順の入場

料金 前売:一般 3800円 前売:学生3000円 当日4500円 Low Price Day(12日と13日)一律2500円

チケット申込:東京演劇アンサンブル
TEL:03-3920-5232 FAX:03-3920-4433 ticket@tee.co.jp/カンフェティ

協賛:ケンタウルスの会
協力:東京ドイツ文化センター
後援:ITI国際演劇協会日本センター

助成:文化庁芸術創造活動活性化事業

作家について
Dea Loher デーア・ローアー (1964~ )
ミュンヘン大学でドイツ文学と哲学を修めた後、1990 年ベルリン芸術大学劇作コースに入学(専攻主任はハイナー・ミュラー)、戯曲を書き始める。 1992 年『オルガの部屋』でデビュー。1992年『タトゥー』(新人としては異例の大ヒットとなり、世界で上演され数々の演劇賞受賞)、1993 年『リヴァイアサン』にて二年連続テアター・ホイテ誌の優秀新人劇作家に選ばれた。以来ほぼ一年に 一本のペースで新作を発表している。1995年『異郷の家』以来ほぼすべての作品を、アンドレアス・クリーゲンブルクが演出・初演している。1998年『アダム・ガイスト』にてミュールハイム劇作家フェスティバル劇作家賞受賞。2006年ベルトルト・ブレヒト賞、2009年ベルリン文学賞受賞。2017年ヨーゼフ・ブライトバッハ賞受賞。

《日本での上演》
1992年『タトゥー』新国立劇場、岡田利規演出
2011年『最後の炎』エイチエムピー・シアターカンパニー、笠井友仁演出
2012年 テラ・アーツ・ファクトリー、林英樹演出
2011年『言葉のない世界』ITIドラマリーディング、小山ゆうな演出
2014年『無実』東京演劇アンサンブル、公家義徳演出
2015年『黒い湖のほとりで』エレベーター企画、外輪能隆演出
★デーア・ローアー氏は『タトゥー』初演の2009年に初来日。今回は二度目の来日となる。

演出家について
公家義徳 Yoshinori Kouke
1970年福島県生まれ。NHKアクターズゼミナール、東京演劇アンサンブル俳優教室を経て1990年入団。俳優。演出家。

俳優としては故・広渡常敏の最晩年の演出作品で数多くの主役をつとめた。代表作『桜の森の満開の下』では、ロンドンを始め、5か国7都市での海外公演を行った。また『ガリレイの生涯』では2006年ベルリーナ・アンサンブルのブレヒトフェスに招かれ、ガリレオ・ガリレイ役を担った。広渡常敏の死後2007年からは演出家としてもデビュー。本公演7作品を始め、外部での演出も高く評価されている。ITI日本センターでは「紛争地域から生まれた演劇5」で『修復不能』(アフガニスタン人権民主主義連盟作)のリーディングを2013年、2016年と演出。また、同シリーズで知己を得たイハーブ・ザーハダ(パレスチナ・イエスシアター)との共同演出で2016年『ミラー』を上演。今回は、2015年『無実』につづいて2度目のローアー作品への挑戦となる。

あらすじ
都市周辺部に暮らす12人の男女の物語。無用の長物である〝トマソン〟(赤瀬川原平) 姓の2家族を中心に描かれる悲喜劇。リンダは家族が欲しいが恋人もなく、独り家族ごっこを続ける日々。兄弟のフィンは自室に引きこもったまま外界との連絡を絶った。老人介護施設にいる父エルヴィンは家に帰りたいが家庭は崩壊。モニカは家庭よりもキャリアを望み、無為な夫トーマスとの結婚は破綻しつつある。ミラは恋人との間にこどもを授かったが産むことをためらい、その恋人ヨーゼフは自分の子を産ませるためにミラの問題を解決しようとする。ガービには守ってあげたい恋人ライナーがいるが、彼に殺されそうになり、イーラは43年前に失踪した夫が恋しくなる。そしてシュミット夫妻は若い頃の小遣い稼ぎの精子の提供をいま後悔している。--12人の人物の人生が時に交差し、巻き込み巻き込まれながら、なんともいえない結末を迎える。現代のわたしたちの物語。