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4月29日《インターナショナル・ダンス・デイ》2025年 メッセージ:ミハイル・バリシニコフ Mikhail BARYSHNIKOV


●4月29日は《インターナショナル・ダンス・デイ》

1982年、国際演劇協会のダンス委員会は《インターナショナル・ダンス・デイ》を創設し、モダンバレエの創始者であるジャン=ジョルジュ・ノヴェール(1727~1810)の誕生日である4月29日をその日と定めました。

毎年発表されるメッセージは、ダンスという普遍的な芸術形式を祝し、楽しみ、あらゆる政治的、文化的、民俗的な壁を越えて、世界中の人々を「ダンス」という共通言語によって一つにするために、世界中に発信されています。

メッセンジャーは、《インターナショナル・ダンス・デイ》を創設したITIのダンス委員会が、ITIの協力パートナーである世界舞踊連盟と協議して選出されています。

今年のインターナショナル・ダンス・デイ・メッセージ

Mikhail BARYSHNIKOV photo by Peter Baryshnikov
Mikhail BARYSHNIKOV photo by Peter Baryshnikov

Mikhail BARYSHNIKOV, Latvia/USA
Dancer, Choreographer
ミハイル・バリシニコフ(ダンサー、コレオグラファー/ラトビア、アメリカ)

ダンスは言葉ではとらえきれないことさえも映し出すと言われます。喜び、悲嘆、絶望を可視化し、私たち皆がもつ弱さを身体そのもので表現します。こうしてダンスは人々の間に共感を呼び覚まし、思いやりを促し、傷つけるのではなく癒そうという欲求に火を灯すのです。
そして今、何十万もの人々が戦争に苦しみ、政治の激変を切り抜け、不正義に抗議して立ち上がっている今こそ、胸に手を当て見つめ直すことが不可欠です。そうした深い内省を、身体に、ダンスに、芸術に託すのはあまりに重責かもしれません。それでもなお、芸術は言葉にならないことに形を与える最良の手段なのです。そして私たちは、自らにこう問いかけることでしょう。私の拠りどころはなにか。私は自分自身と共同体をどのように大切にするのか。私は誰に対して責任を負っているのかと。

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Mikhail BARYSHNIKOV, Latvia/USA
Dancer, Choreographer
ミハイル・バリシニコフ(ダンサー、コレオグラファー/ラトビア、アメリカ)

ラトビア・リガ生まれ。ニューヨーク市在住。現代で最も偉大なダンサーのひとりとみなされている。主にダンス、演劇、テレビ、映画で、名高い振付家や演出家と協働し、50 年以上のキャリアを築いている。レニングラードのキーロフ・バレエ団で鮮烈なデビューを飾った後、1974 年に西側へ渡り、アメリカン・バレエ・シアター(ABT)のプリンシパル・ダンサーを務める。1978 年にニューヨーク・シティ・バレエ団に移籍し、ジョージ・バランシンおよびジェローム・ロビンズと協働する。1980 年、ABT の芸術監督に就任し、その後 10 年間にわたり新世代のダンサーと振付家を登用する。1990 年にアメリカのモダンダンスの認知度の拡大と新しいレパートリーの創出のために、振付家マーク・モリスと共にホワイト・オーク・ダンス・プロジェクトを共同設立。2005 年にはニューヨーク市でバリシニコフ・アーツ・センターを設立し、世界各地の多分野のアーティストを支援するクリエイティブスペースを提供している。

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翻訳:荻野哲矢
Translation : Ogino Tetsuya

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