7月24日のSPT×ITIレクチャーシリーズは、菱沼彬晁さん(日中演劇交流話劇人社)と越光照文さん(桐朋学園芸術短期大学学長)のお二人を講師にお招きして「中国の演劇教育と中央戯劇学院」についてお話を伺いました。
中央戯劇学院は、北京郊外の広大なキャンパスをもつ国立の高等演劇教育機関です。入るときの競争率は優に100倍を超えるエリート校です。他に伝統芸能を教える学校としては、中国戯曲学院があり、中央戯劇学院は重荷現代劇を教えているとのことです。
越光先生からは、桐朋学園芸術短期大学の生徒さんがGATS(世界演劇学校連盟)のフェスティバルに参加なさった中での出来事やATEC(アジア演劇教育センター)の設立の経緯をお話くださいました。このような国際交流の中で、若いうちに世界のトップレベルの演劇を知ることが、演劇を学ぶ学生のモチベーションを上げることにもつながっていくというお話でした。
菱沼先生からは、中国で活動しておられる松峰莉璃さんの実感のこもったお手紙をご紹介いただきました。また、変わり行く中国の社会を見据えた孟氷氏の作品についての貴重なお話も伺うことができました。
いよいよ8月19日から始まります「世界の演劇ワークショップ」では、日本舞踊、京劇という伝統ある芸能を実技で学びながら、中央戯劇学院よりお招きした陳剛教授のもと現代演劇の表現を追求していきます。8月11日が申込みの締切となっております。皆様のご参加をお待ちしております。