海外の現代戯曲を、翻訳という視点から探求する「ワールド・シアター・ラボ」。
2年目となる今回は、2022年2月にアイルランドの作品『サイプラス・アヴェニュー』と、スウェーデンの作品『I Call My Brothers』(仮)のリーディング公演を予定しております。
この公演に際しまして、出演者オーディションを実施いたします。
出演ご希望の方は下記の要項を熟読のうえ、必要項目すべてを応募用紙(書式自由)A4サイズ1枚にまとめ、メールにてお申し込みください。
【A】【B】複数作品の応募可能です。
A4サイズ1枚になっていない方は、書類不備となりますので、ご注意ください。
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■上演2作品
【A】『サイプラス・アヴェニュー』(北アイルランド)
原題 Cyprus Avenue
作 デビッド・アイルランド David Ireland
演出 稲葉賀恵
翻訳 石川麻衣
【B】『I Call My Brothers』(仮)(スウェーデン)
原題 Jag Ringer Mina Bröder / 英題:I Call My Brothers
作 ヨーナス・ハッサン・ケミーリ Jonas Hassen Khemiri
演出 小川絵梨子
翻訳 後藤絢子
翻訳監修 小牧游
■作品について
【A】『サイプラス・アヴェニュー』
〈作品紹介〉
北アイルランド、ベルファスト。ユニオニスト(英国忠誠派)のエリックに孫娘が生まれる。しかし、その孫娘は忠誠派の最大の敵、アイルランド統一を掲げるシンフェイン党の党首ジェリー・アダムズと瓜二つであった。重度のアイデンティティークライシスに陥ったエリックは、やがて奇妙な行動に出る。憎しみに基づくアイデンティティーの脆さ、その行く末を、ブラックユーモアをふんだんに交えながらリズミカルに描く衝撃作。
〈作家〉デビッド・アイルランド
1976年生まれ。北アイルランド、ベルファスト出身。英国王立スコットランド音楽院で演劇を学ぶ。2016年イヴニング・スタンダード紙「最も有望な新人劇作家」のショートリスト入りを果たす。アイルランド国立劇場アベイ座で初演を迎えた『サイプラス・アベニュー』は、ロンドン、ニューヨーク、シドニーで上演され、ジェイムズ・テイト・ブラック記念賞演劇賞など数々の賞を受賞。2021年、最新作『Sadie』がBBC4で放送された。
〈演出〉稲葉賀恵
演出家。文学座演出部所属。文学座アトリエ『十字軍』(13年)にて初演出以降、劇団内外で精力的な演出活動を続けている。近年の演出作品に、シアタートラムネクストジェネレーション『解体されゆくアントニンレーモンド建築旧体育館の話』(15年)、文学座アトリエの会『野鴨』(16年)、おふぃす3〇〇『川を渡る夏』(17年)、新国立劇場『誤解』(18年)、兵庫県立ピッコロ劇団『ブルーストッキングの女たち』(19年)、オフィスコットーネ『墓場なき死者』、『母 MATKA』(21年)など多数。
【B】『I Call My Brothers』(仮)
〈作品紹介〉
2013年、スウェーデン国立巡回劇団(Riksteatern)とヨーロッパの4劇場による若手劇作家の新作上演プロジェクトEUROPE NOWの一環で初演。演出は作家と同じく移民の背景を持つファルナズ・アルバビ(Farnaz Arbabi)。2010年12月11日にストックホルムの中心部で勃発した、ワゴン車での自爆事件に着想を得て書かれたもので、2012年には同名の小説が刊行されている。翻訳上演も多数。
*『I Call My Brothers』の翻訳にはRachel Willson-Broyles訳による英語版を使用し、小牧游氏の協力によってスウェーデン語の原文と照合しました。
〈作家〉ヨーナス・ハッサン・ケミーリ
1978年生まれ。2003年、小説『Ett öga rött/One Eye Red』(2003)でデビュー。劇作家デビュー2006年にストックホルム市立劇場で上演された『Invasion!』(演出:ファルナズ・アルバビ[Farnaz Arbabi])。同作は2シーズン完売の快挙を収めて以来、さまざまな言語で上演され、アメリカでは2011年、オフ・ブロードウェイの最高傑作に贈られるVillage Voice Obie Awardの戯曲賞を受賞した。同年、スウェーデンの最も重要な作家に贈られるHenning Mankell奨励賞を獲得。その他受賞多数。
〈演出〉小川絵梨子
1978 年生まれ、東京都出身。アクターズスタジオ大学院演出部を卒業。 演出作品に、『今は亡きヘンリー・モス』『ロンサム・ウェスト』『ヒストリーボーイズ』『RED』『ビューティー・クイーン・オブ・リーナン』『FUN… HOME〜ある家族の悲喜劇』『スカイライト』 『熱帯樹』『WILD(ワイルド)』『じゃり… 』など。紀伊國屋演劇賞個人賞、読売演劇大賞優秀演出家賞ほか受賞。
【募集要項】
■参加条件
・海外戯曲に興味のある方で、心身ともに健康な方
・下記の稽古及び劇場入り期間のすべてに参加できること
・出演料あり
・応募書類は返却いたしません
・審査結果に関わるご質問にはお答えできません
※新型コロナ感染症対策に対応しながらの上演となりますので、予定が変更になることがございます。その際にはご協力をお願いいたします。
■募集対象
・『サイプラス・アヴェニュー』 20代〜50代の男性と女性。
・『I Call My Brothers』(仮) 30代〜40代の男性と女性。
■選考について
・ 1次審査<書類選考>
必要項目すべてを応募用紙(書式自由)A4サイズ1枚にまとめ、メールにて応募ください。
応募期間:8月16日(月)〜8月22日(日)
結果は9月12日(日)までに、メールにて通知いたします。
・2次審査<実技審査>
書類選考通過者のみ。実技審査を行います。
審査結果は、オーディション後、1週間以内にお知らせいたします。
【A】『サイプラス・アヴェニュー』
10月2日(土)16:00〜20:00、3日(日)10:00〜19:00
【B】『I Call My Brothers』(仮)
9月19日(日)10:00〜17:00、20日(月・祝)10:00〜17:00
※ 会場は東京都内となります。
※ 1次審査<書類選考>を通過した方に、日程と会場をお知らせいたします。
■応募用紙記載事項(A4、1枚のみ。書式自由)
(1)氏名/活動名
(2)所属(あれば)
(3)生年月日と年齢
(4)性別と身長
(5)住所
(6)連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
(7) 略歴
(8)志望理由(200字程度)
(9)プロフィール写真(全身とバストアップ)
(10)希望作品(複数可)
(11)2次審査の日程で、現時点でNGの時間帯があればお知らせください
■オーディション参加費
無料(書類作成費、会場までの交通費は自己負担となります)
■応募方法
メールアドレス theatrelabo@iti-j.org
必ず件名に「WTL2021オーディション申込」を記載してください。
*20MB以上のメールは受信することができません。
送信の際には添付ファイルの容量が20MB未満になっているかご確認ください
■応募期間
8月16日(月)〜8月22日(日)
■上演までのスケジュール(予定)
顔合わせ 2022年1月上旬
稽古期間 2022年1月31日(月)〜2月13日(日)うち8日程度
稽古場 都内スタジオ(予定)
劇場入り期間 2月14日(月)〜20日(日)上野ストアハウス(予定)
本番期間 2月17日(木)〜20日(日)各作品2ステージ(予定)
【お問合せ】
国際演劇協会日本センター事務局
メール theatrelabo@iti-j.org
電話 03-3478-2189(平日11時~17時)
文化庁委託事業「令和3年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳者育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」
主催 文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
企画制作 公益社団法人国際演劇協会日本センター