海外の現代戯曲を、翻訳という視点から探求する「ワールド・シアター・ラボ」。今回は、「海外戯曲の戯曲読解から場面を立ち上げるワークショップ」(対面実施)を開催します。戯曲を事前にお渡しし、ディスカッションを通して、海外戯曲の理解を深めていく参加者を募集します。奮ってご応募ください!
〈日時・内容〉
2022年1月16日(日)、1月22日(土)、1月23日(日)
アルゼンチン戯曲を題材に、参加者で戯曲を読解し、グループで主体的に場面を立ち上げるまでのプロセスを実践するワークショップです。
1日目:1月16日(日)戯曲を読む 13:00−17:00(対面)
顔合わせ、戯曲音読、作品についてのレクチャー
2日目:1月22日(土)長めの時間 13:00−17:00(対面)
身体を使うアクティビティ。グループワーク。役割決め
3日目:1月23日(日)長めの時間 13:00−17:00(対面)
ドラマツルギー分析ミーティング。グループワークと発表。フィードバック
〈作品紹介〉『パラナ・ポラー』(アルゼンチン)作:マルハ・ブスタマンテ
パラナ川をボートで下る二人の女は、かつて同じ男サントを愛したポラーカとグリンガ。男まさりだがサントへの愛は一途なポラーカ。その一方で、ある意味ステレオタイプ的な女性グリンガは、サントの子を妊娠している。旅路で直面するさまざまな困難は、リアルで、情感やファンタジーに溢れている。過酷な天候のもと、次々と明らかになっていく二人の過去、嫉妬心、死んでしまったサントへの愛。旅をへて二人に救済はもたらされるのか。南米の土着的リアリズムと魔術的リアリズムのはざまで人間の勇敢さと脆さ、そして連帯を描いた物語。
*「ポラー」とはグアラニー語で、愛しい人という意味と、同音異句で「亡霊」の意味を持つ。
〈ファシリテーター〉竹中香子
2011年に渡仏し、日本人としてはじめてフランスの国立高等演劇学校の俳優セクションに合格し、2016年、フランス俳優国家資格取得。パリを拠点に、フランス国公立劇場の作品を中心に多数の舞台に出演。第72回アヴィニョン演劇祭、公式プログラム(IN)作品出演。2017年より、日本での活動も再開。一人芝居『妖精の問題』(市原佐都子 作・演出)では、ニューヨーク公演を果たす。2020年より、カナダの演出家Marie Brassardとのクリエーションをスタート。2021年、フランス演劇教育者国家資格取得。最近の出演作に市原佐都子『蝶々夫人』(Theater Neumarkt[スイス]との共同制作)。
〈翻訳者〉仮屋浩子
スペイン語圏演劇の研究をする傍ら、スペイン語戯曲の翻訳、制作、上演を手掛ける。近年は、2018年、アリスティデス・バルガス作『雲の上の聖母』を原語で上演(共同演出・主演)、翌年2019年同劇作家の『プラムの時代』を邦題『プラムの熟すとき』として上演(集団創作・出演)。同年にセルヒオ・ブランコ作『テーバスランド』を北隆館より刊行。2020年DAYAによるパフォーマンス『パサレラ~小夜鳴き鳥の声がする』共同演出、出演(配信)
【募集要項】
■参加条件 原則、全日程参加できる方。海外戯曲に関心がある方。
■定員 12名
■参加費 3,000円(全3回)
■参加方法 対面実施。都内スタジオ(参加者に個別お知らせします)
■応募方法
申し込みフォーム https://forms.gle/6Km57aSQPnBfxLVu7
所定の申し込みフォームより①〜⑧項目をご入力の上、お申し込みください。
①氏名 ②所属(あれば) ③生年月日 ④性別 ⑤住所
⑥連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
⑦略歴(300字以内) ⑧応募理由(200字程度)
※定員を超えた場合は選考あり
※参加者には、戯曲の粗訳を郵送いたします。
■応募締切 12月23日(木)
【お問合せ】
国際演劇協会日本センター事務局
メール theatrelabo@iti-j.org
電話03-3478-2189(平日11時~17時)
文化庁委託事業「令和3年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳者育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」
主催=文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
企画制作=公益社団法人国際演劇協会日本センター