1954年夏、ITIは国際的な演劇フェスティバルの先駆けである「シアター・オブ・ネイションズ」(Theatre of Nations=諸国民演劇祭)をパリのサラ・ベルナール劇場(現・パリ市民劇場)で開催し、以降、歌舞伎や京劇、ベルリナー・アンサンブルやモスクワ芸術座など、世界各国の演劇を紹介してきました。1961年のITI総会で、ITIフィンランド・センターから「世界の舞台人が舞台芸術への思いを共有する日を」という提案があり、翌年のシアター・オブ・ネイションズ初日の1962年3月27日、初めてのメッセージが発信されました。以来、ITIは3月27日を、世界の国々が舞台芸術を通して平和を願う《ワールド・シアター・デイ》とし、この日の前後に記念イベントを開催しています。2022年3月27日に、ワールド・シアター・ラボは60周年を迎えます。
●ワールド・シアター・デイ・メッセージ
そうしたイベントのひとつに、世界の舞台人に向けた「ワールド・シアター・デイ・メッセージ」の発信があります。1962年のジャン・コクトーをはじめ、アーサー・ミラー、ローレンス・オリヴィエ、ピーター・ブルック、ルキノ・ヴィスコンティ、ウジェーヌ・イヨネスコ、アリアーヌ・ムヌーシュキン、ジュディ・デンチ、ジョン・マルコヴィッチなど各国の舞台人が、この日、メッセージを送ってきました。60周年の今年は、ピーター・セラーズ(演出家・フェスティバル・ディレクター)からメッセージが寄せられました。
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*こちら(ITI本部のワールド・シアター・デイ特設ページ)では、日本語やメッセージ原文を含む、さまざまな言語でメッセージをお読みいただけます。