国際演劇協会日本センターでは1972年から「国際演劇年鑑」の発行を続けており、さまざまな専門家のご協力のもと、日本と世界の舞台芸術事情を伝えています。
最新号『国際演劇年鑑2022』をissue.comで公開いたしました。一人でも多くの方にお読みいただければ幸いに存じます。
今号には、16の国と地域の演劇事情と日本の演劇11ジャンル、「紛争地域から生まれた演劇」評、さらに4つのトピックス「東日本大震災から10年」「森鴎外と舞台芸術」「2.5次元ミュージカル」「TPAMのしてきたこと、YPAMのめざすさき」を所収しております。
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【日本語版の内容】
■ワールド・シアター・デイ メッセージ
ピーター・セラーズ(演出家[オペラ・演劇]、フェスティバルディレクター)(訳=後藤絢子)
■世界の舞台芸術を知る 2020/21
*主に前年の公演シーズン(2020年10月~2021年9月)の舞台芸術の動向について報告します。
〈アジア・アフリカ〉
1. 中国:ポスト・コロナ時代の幕開けと中国共産党健党100周年/田村容子
2. 中国・香港:身体を整えることと自己の再発見をめぐってー示唆的にテーマに挑む香港演劇/張 秉權(訳=重野佳園)
3. 韓国:労働と環境、そして人類の生存について/李 星坤(訳=石川樹里)
4. インド:演劇のありか/鶴留聡子
5. インドネシア:パンデミック初期数か月の生活/アートーーダンス・フィルム、ZOOM空間、そしてワヤン・オラン/ヘリー・ミナルティ(訳=戸加里康子)
6. タイ:終わらないパンデミックとアートによる抗議活動/パーウィニー・サマッカブット(訳=千徳美穂)
7.ウガンダ:劇場閉鎖ーー悲劇的だが避けがたい/ジェシカ・アトウォーキー・カーフワ(訳=後藤絢子)
〈南北アメリカ・オセアニア〉
8.アメリカ:分断の修復と変容へと向かう試み/外岡尚美
〈ヨーロッパ〉
9. イギリス:演劇再開の兆しが見えた一年/ナターシャ・トリプニー(訳=本橋哲也)
10.ドイツ/オーストリア/スイス:忍耐の冬、歓喜の春/萩原 健
11.フランス:やまないコロナ禍の嵐 不透明な見通し、刻まれる歴史/藤井慎太郎
12.ベラルーシ:弾圧を生き抜くーーベラルーシ・フリー・シアター決断の年/ニコライ・ハレジン(訳=垣花理恵子)
13.ロシア:「再起動」した劇場、200年後のドストエフスキー/篠崎直也
■シアター・トピックス2021
*1~3を英語版にも掲載しています
1. 東日本大震災から10年ーそれぞれの持ち場で/くらもちひろゆき、大信ペリカン、芝原 弘、畑澤聖悟(英語版翻訳=トニー・ゴンザレス[オフィス宮崎])
2. 生誕160年・没後100年 森鴎外と舞台芸術/井戸田総一郎(英語版翻訳=石川麻衣、ドナカ・クロウリー)
3. 新たな観客を生む「2.5次元ミュージカル」というシステム/鈴木国男(英語版翻訳=マット・トライヴォー[オフィス宮崎])
4.〈インタビュー〉TPAMのしてきこと、YPAMのめざすさきーー同時代舞台芸術の国際的プラットフォーム構築の歩み/丸岡ひろみ(インタビュー:藤原ちから、中島香菜)
■特集 紛争地域から生まれた演劇 13
*英語版にも掲載しています
密度の濃い短編動画5作/谷岡健彦(英語版翻訳=トニー・ゴンザレス[オフィス宮崎])
■日本の舞台芸術を知る 2021
*すべての記事を英語版に掲載しています
1.能・狂言:謡の演劇性を中心に/小田幸子(英訳:リチャード・エマート)
2.歌舞伎:続くコロナ禍と中村吉右衛門の逝去/矢内賢二(英訳:アラン・カミングス)
3.文楽:名人の引退と新たな可能性/亀岡典子(英訳:アラン・カミングス)
4.ミュージカル:一気に再始動/萩尾 瞳(英訳:角田美知代)
5.現代演劇:現代社会を衝く、亡き人たちと出会う/山口宏子(英訳:ウィリアム・アンドリューズ)
6.児童青少年演劇:コロナ禍で子どもたちとの出会いをどうつくるのかの1年/太田 昭(英訳:エレナ・ゴールドスミス[オフィス宮崎])
7.日本舞踊:新型コロナ禍に輝く舞踊/平野 英俊(英訳:マーク大島)
8.バレエ:コロナ規制、対応に苦慮しつつ少しずつ正常を取り戻す/うらわまこと(英訳:石川 麻衣、ドナカ・クロウリー)
9.コンテンポラリーダンス・舞踏:生と死の境界に舞うーー鎮魂と未来への希望/堤 広志(英訳:山下 円)
10.テレビドラマ:分断を超えて、死者と生きる/岡室 美奈子(英訳:マット・トライヴォー[オフィス宮崎])
■編集後記 新野守広
編集長
新野守広
事業担当理事
曽田修司
編集
垣花理恵子、小西道子(オフィス宮崎)、後藤絢子、スティーヴン・デイヴィス(オフィス宮崎)、多田茂史、中島香菜、深沢祐一
編集スタッフ
壱岐照美、林英樹
翻訳
〈日本語版〉
石川樹里(韓国語)、千徳美穂(タイ語)、垣花理恵子、後藤絢子、重野佳園、戸加里康子、本橋哲也(以上英語)
〈英語版〉
アラン・カミングス、石川麻衣、ウィリアム・アンドリューズ、エレナ・ゴールドスミス(オフィス宮崎)角田美知代、ドナカ・クロウリー、トニー・ゴンザレス(オフィス宮崎)、マーク・大島、マット・トライヴォー(オフィス宮崎)、山下円、リチャード・エマート
校正・校閲
〈日本語版〉
垣花理恵子、後藤絢子、中島香菜、深沢祐一
〈英語版〉
會田裕子、荻野哲矢、小西道子、サイモン・シドオ(オフィス宮崎)、白石実都子、多田茂文、平野都子
協力
ナージャ・ムツキフ、菱沼彬晁、吉木均
装幀・本文デザイン
久保さおり
文化庁委託事業
令和3年度 次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
※「戯曲集 紛争地域から生まれた演劇13」を同時刊行しています。
〈収録作品〉
The 24 Hour Plays『Viral Monologues』(アメリカ)より5編
翻訳=月沢李歌子
1.『今回の旅行』(This Trip)
作=チャーリー・オリアリー(Charlie O’Leary)
2.『発信者不明』(Unknown Caller)
作=ダン・オブライエン(Dan O’Brien)
3.『訪ねてきてくれてありがとう』 (Thank You for the Visiting Me)
作=ジュ・イー(Zhu Yi/朱宜)
4.『無敵の私たち』(Invincible)
作=ジェシカ・ブランク&エリク・ジェンセン(Jessica Blank and Erik Jensen)
5.なによりつらいこと(The Hardest Part)
作=ハワード・シャーマン(Howard Sherman)
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