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ITI本部によるピーター・ブルック氏への追悼文


 

2022年7月2日に、イギリスの演出家であるピーター・ブルック氏が亡くなりました。

国際演劇協会(ITI)本部では、過去2回(1969年、1988年)ワールド・シアター・デイにメッセージを寄せたピーター・ブルック氏を偲んで、追悼文をサイトに掲載しました。
その訳文全文と、1969年、1988年のブルック氏からのメッセージを掲載するとともに、日本センターとしても、故人の冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

《国際演劇協会(ITI)本部からの追悼文》

 

追悼 ピーター・ブルック(1925~2022年)

ピーター・ブルック逝去のお知らせ

国際演劇協会および世界の演劇界は類まれな偉才を失いました。演出家として積み重ねてきた輝かしい仕事の数々は、演劇と世界の演劇界に後世に残る影響をもたらしています。そして、ピーター・ブルックはワールド・シアター・デイに協会からの要請でメッセージを2度(1969年および1988年)寄せている唯一の演劇人です。

本ニューズレターでは、ピーター・ブルックの業績を紹介する代わりに、彼の子息であるサイモン・ブルックが手がけたドキュメンタリー映画、『ブルック・バイ・ブルック』(Brook By Brook)を観ることをお勧めします。単なるインタビューではなく、父が息子に、自身の人生における経験と、演劇人として目指してきたものを語る内容となっていて、深い学びを得られる作品となっています。

さらに深くブルックの教えを知りたい方には、『なにもない空間』(The Empty Space)などのピーターの著作を読むか、サイモン・ブルックが監督を務め、ピーターが舞台稽古について教える映画『ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古』(The Tightrope)でその指導の神髄に触れてみるとよいでしょう。演劇や映画に関する著作、ビデオ作品の形であれ、ネット配信であれ、ピーターの作品はいまだにアーティストや観衆にインスピレーションをもたらし続けており、そのことがピーターの人生と仕事の重要な要素となっています。

ピーター・ブルックの葬儀は、2022年7月11日月曜日にパリのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂で執り行われ、家族と友人らが彼に別れを告げました。故人の魂が安らかな眠りに就きますように。

>>ワールド・シアター・デイに寄せたピーター・ブルックのメッセージ(1969年)WTD1969 Message Peter Brook_JP

>>ワールド・シアター・デイに寄せたピーター・ブルックのメッセージ(1988年)WTD1988 Message Peter Brook_JP

お悔やみの言葉をピーター・ブルックのご家族に伝えたいという方は、ITIの事務局宛にお送りください。ただちにご家族に転送いたします。事務局のアドレスはinfo@iti-worldwide.orgです。

(翻訳:石井克弥)

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