仮屋浩子さんより ParaCollage.主催『カサンドラ』のご案内です。
セルヒオ・ブランコによる衝撃作『カサンドラ』日本初公演
~ 神話と現代を行き来する濃密な一人芝居 ~
2025年7月18日(金)~20日(日)
千本桜ホール
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セルヒオ・ブランコの作品のなかで、最も上演回数の多い『カサンドラ』が、7月18日から20日に、学芸大学駅徒歩1分の千本桜ホールで日本初上演されます。3年前に神奈川芸術劇場(KAAT)で日本初演された『テーバスランド』の作者の新たな作品で、現代に甦ったギリシャ神話に登場するトロイの王女カサンドラが人生について語るストーリーです。ブランコの作品を翻訳しつづけてきた仮屋浩子が、ParaCollage.の安本達也の演出とともに、この一人芝居をはじめて演じます。
現代スペイン語圏演劇を代表する劇作家の一人であるセルヒオ・ブランコ(ウルグアイ出身、フランス在住)によって書かれた本作は、2010年モンテビデオ(ウルグアイ)での初演以降、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアで上演されつづけています。日本では今回が初の公演となります。
●セルヒオ・ブランコとは
モンテビデオ(ウルグアイ)出身、パリ在住の劇作家・演出家です。オートフィクション、そして作者、登場人物、俳優の交わるところにフォーカスをあてた彼の作品は、15カ国語以上に翻訳され、30カ国以上で上演されています。日本では『ナルキッソスの怒り』と『テーバスランド』が翻訳出版され、後者は神奈川芸術劇場(KAAT)で上演されました。
この二作品以外に代表作として『カサンドラ』、『デュッセルドルフの唸り』、『私の墓を君がまたぐ時』、『Tráfico 』、『動物園』、『告白』、『大地』などがあります。
●あらすじ
物語は、現代に甦ったトロイの王女カサンドラ(仮屋浩子)がつたない英語で観客に語りだすところから始まります。先見の能力を神アポロンに与えられたその直後、その予言を誰も信じなくなるという呪いをかけられたため、カサンドラの真実のことばは誰にも届きません。それでも、彼女は語り続けます。時にはジョークを交えて、悲観することなく、家族のこと、ギリシャ軍に滅ぼされたトロイのことを、そのなかで驚くべき彼女の生と性が明かされていきます。
●劇世界
カサンドラは単なる神話の登場⼈物ではありません。異国に渡った作者の経験、そして今も続く紛争や移⺠問題が、故郷を離れ、⾔葉が通じず、声が届かないという彼⼥の孤独と重なります。どうか、その彼⼥の⾔葉に、⽿を傾けていただければ幸いです。きっと、いまの私たちの現実とどこかで響き合うはずです。
●今回の企画について
『プラムの熟すとき』(A.バルガス)をはじめ、ラテンアメリカ演劇作品の上演を手掛け、ブランコの戯曲の翻訳を続けてきた俳優、仮屋浩子が本作品に挑みます。演出は、鋭い視点をもち、とりわけヨーロッパ現代演劇における俳優トレーニングや演出に精通している安本達也(ParaCollage.主宰)。共演者としての過去を共有する二人が、今回は演者・演出という立場で『カサンドラ』に取り組んでいます。
なお、作者の意向により、いかなる言語圏でも本作品の上演言語は英語と定められておりますが、日本語話者にも内容が理解できるよう演出されています。また、作中には暴力描写、過激な性的描写、薬物使用、死や悲しみ、トラウマを暗示する表現が含まれます。
【演出】安本達也
舞台芸術家。現在は東京にて演劇の学校|シアタースコラの代表を務め、当団体でも俳優・演出として作品制作を行う。日本をはじめイラン、韓国、香港などでワークショップや公演を行い、Iran International Festival of University Theatreで発表した「UNtitled」では”最も優れた演出家のひとり”と賞賛された。コンタクトインプロ(CI)についての造詣も深く、舞台作品はパペットやマスク、ダンスなどストーリーにあった手法を用い、ひとつのスタイルにこだわらないものが多い。https://tatsuyayasumoto.net/
【出演】仮屋浩子
演劇実践者、大学教員。演劇集団DAYAメンバー。最近は、『パサレラ ― 小夜鳴き鳥のこえがする』共同演出・出演のほか、フォトプロジェクト団体STAND Still主催の朗読+音楽イベント『その後佇んで、見えたもの』共同演出・出演。スペイン語圏演劇の研究をする傍ら、スペイン語戯曲の翻訳、上演、制作を手掛ける。
【主催ParaCollage.とは?】
演劇を基盤に身体性を活かした表現や空間演出など、形式にとらわれない創作を行うグループ。「パフォーマンスを、もっとみんなに。」のモットーを掲げ、個々の活動や価値観を共有しつつ、アートが日常の中で自然に存在し、誰もが気軽に触れられる社会を目指して活動している。これまでには、観客が自由に空間を移動して作品を覗き見る体験型舞台の上演や、ダンサーとのコラボレーションによるレストランでのパフォーマンス、地域の子どもたちを対象にしたシアターマスク・ワークショップの開催など、多様なアプローチで活動を行ってきた。
現在は俳優やダンサーが日常的にトレーニングする場として、月例でコンタクト・インプロヴィゼーションのワークショップも開催中している。
【概要】
演題 カサンドラ
主催 ParaCollage.
共催 仮屋 浩子
後援 ウルグアイ東方共和国大使館
作 セルヒオ・ブランコ(www.sergioblanco.fr)
演出 安本 達也
出演 仮屋 浩子
音響 こばやしかな
照明 伊澤玲 竹内真菜
制作 ParaCollage. 仮屋 浩子
公演日時:
7月18日(金) 14:00 ★/ 19:30
7月19日(土) 13:00 / 18:00★
7月20日(日) 13:00
★… アフタートーク(30分)
開場:開演30分前
上演時間:約90分
会場:
千本桜ホール (東急東横線・学芸大学駅 西口より徒歩1分)
〒152-0004 東京都目黒区鷹番三丁目8-11 第三エスペランスビル
チケット料金:
3,500円(前売り券) / 4,000円(当日券)
※全席自由席
予約フォーム https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=u4ey02ds
チケット発売⽇:現在予約受付中
お問い合せ:paracollage.theatre@gmail.com
公式サイト:https://paracollage.com/kassandra
公式X:https://x.com/paracollage(ID:@ParaCollage)
公式Instagram:https://www.instagram.com/paracollage(ID:paracollage)