日頃お世話になっております。ITI会員の奥田知叡です。夏の日盛りに木陰の恋しい季節となりましたが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。
昨年10月に東京・三鷹で上演した高行健の『逃亡』を、演出を変えて試作上演いたします。今回は銕仙会の清水寛二氏に声の出演という形で加わっていただき、伝統芸能(能)の技法を現代演劇の中に摂取する試みを行なっています。30分という短い小品ですが、ぜひお越しいただければ幸いです。
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三人之会特別企画 『逃亡』再演のための試作上演のお知らせ
三人之会は2023年10月21日・22日にSCOOLにて高行健(ノーベル文学賞受賞)「逃亡」を上演しました。
今回は、「逃亡」の登場人物の一人にフォーカスした試作をご覧いただきます。
30分間の試作を上演したのち、出演者やスタッフと自由に対話していただけます。どうぞお気軽にお越しください。
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【企画情報】
日時:8月15日(木)13時~、15時~、17時~
会場:SCOOL(東京・三鷹)
原作:高行健
翻訳:瀬戸宏
演出:奥田知叡(三人之会)
主催:三人之会
上演時間:約30分(入場料無料)
お問合せ先:sannninnkai3@gmail.com (三人之会)
チケット予約サイト(グーグルフォーム)
【あらすじ】
デモへの弾圧によって廃墟と化したとある都市。一組の若い男女が命からがら誰もいない倉庫へ逃げてくる。そこへやってくる、作家と思しき一人の中年の男。
出口のない一室の中で、三人は「夜明け」を待ちながら、社会の未来について、己の過去について、人の愛について語る。
作者・高行健は中国における小劇場演劇/実験演劇の開拓者。話劇が主流であった中国演劇界に大きな衝撃をもたらした。フランス滞在中の89年に中国で発生した天安門事件に衝撃を受け、本作を執筆した(90年)。