shochiku
201401~2
tomin_b
W468×H60_r1_c1 (1)
toho

ワールド・シアター・ラボ「『イングリッシュ』(原題:English)戯曲読解ワークショップ」(オンライン、10/7〜10)開催のお知らせ


「ワールド・シアター・ラボ」は、海外で創作された現代戯曲の翻訳と上演を通して、次代を担う翻訳者の紹介・発掘と、私たちが生きる同時代の世界の現実をよりよく理解する視点に触れる機会をつくることを目的としています。
この度、現代戯曲『イングリッシュ』(原題:English)を4回講座で掘り下げる「海外戯曲の戯曲読解ワークショップ」(オンラインZoom)を開催いたします。
対象は、翻訳者、またはそれを志す方、海外戯曲読解に関心のある演出家、劇作家、俳優など。戯曲を事前にお渡しし、ディスカッションを通して、海外戯曲を共に深めていく参加者を募集します。奮ってご応募ください!

====================

『イングリッシュ』(原題 English)戯曲読解ワークショップ【オンライン】
作:サナズ・トゥースィ Sanaz Toosi
翻訳:小林春世
ファシリテーター:大澤遊

〈日時・内容〉
1)10月7日(火)18:30~21:30
全体の読み合わせ、翻訳者によるレクチャー
2)10月8日(水)18:30~21:30
シーンごと読み合わせ、ディスカッション
3)10月9日(木)18:30〜21:30
シーンごと読み合わせ、ディスカッション
4)10月10日(金)18:30〜21:30
全体の読み合わせ、振り返り

※WS終了後、レポートをご提出(A4用紙、1枚程度)いただきます

〈ファシリテーターより〉
これだけ世界各国で英語が話されるようになった今、自分は何のために英語を勉強するのか。各々が英語に何らかの利点や必要性を感じるからであるのは間違いありません。英語が第一言語ではない人たちにとって、英語とどう向き合っていくか、その先にどんな変化が生まれてくるのか、戯曲を通して一緒に発見していきませんか? 参加者のみなさんの意見や解釈、アイディアからこの戯曲の面白さと可能性を広げていけるようなワークショップにしていきたいと思っています。

〈作品紹介〉『イングリッシュ』(原題:English)
2008年、イランのカラジュ。TOEFLテストに向けて英語の勉強に励む4人の生徒と、1人の教師。教室のホワイトボードには、「English Only(英語以外禁止)」と書かれている。登場人物が英語を学ぶ理由はそれぞれだ。自由を求め英語圏への移住を目指していたり、英語しか喋れない孫と暮らすことを望んでいたり、二つの国をバックグラウンドに持つ者としてのアイデンティティを模索していたりする。英語を学ぶ彼らは、新しい言語の習得によって、何か、自分の新しいアイデンティティを得られるのではないかと期待するが、時にその逆で、自らのアイデンティティを剥がされるような痛みをも体験する。学ぶこと、話すこと、詩を書くこと ―そして言語の特権性と政治性。
2022年2月、Knud Adams演出にて、アトランティック・シアター・カンパニーにて初演(ラウンドアバウト・シアター・カンパニーとの共同製作)。2025年1月〜3 月にはブロードウェイに進出し、トニー賞5部門にノミネートされた。
なお、脚本上、俳優が、ペルシア語は「流暢な英語」で、英語は「訛った英語」で演じ分ける設定になっている。

〈作家〉サナズ・トゥースィ Sanaz Toosi
イラン系アメリカ人。2023年、『English』でピューリッツァー賞を受賞。これまでの戯曲に『English』と『Wish You Were Here』がある。
現在は、アトランティック・シアター・カンパニー、ラウンドアバウト・シアター・カンパニー、ウィリアムズタウン・シアター・フェスティバル、マンハッタン・シアター・クラブ、サウス・コースト・レパートリーなどから依頼を受け制作中。
2019年 PAGE73の劇作家フェローであり、スタインバーグ戯曲賞、ホートン・フート賞、ハル・ウォリナー賞、アウター・クリティック・サークル賞、そしてオビー賞最優秀新人アメリカ劇作賞を受賞。ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部修士。

〈ファシリテーター〉大澤遊

日本大学芸術学部演劇学科卒業後、演出助手、演出補として数々の演劇作品に参加。現在はフリーの演出として活動。演劇ユニット「空っぽ人間」を主宰し、すべての作品の構成・演出も手掛けている。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてイギリスのDerby Theatreにて1年間研修。
最近の主な演出にワールド・シアター・ラボ『You Bury Me』、水戸芸術館『世界のすべては、ひとつの舞台』、劇団朋友『あん』、本多企画『BIRTHDAY』、『ULSTER AMERICAN』、劇団銅鑼『ふしぎな木の実の料理法』、新国立劇場『夜明けの寄り鯨』、CATプロデュース『テーバスランド』、共同演出に神奈川芸術劇場『冒険者たち〜JOURNY TO THE WEST〜』などがある。

〈翻訳者〉小林春世

慶應義塾大学文学部卒業。演劇集団キャラメルボックス劇団員。俳優としてのこれまでの出演に、理性的な変人たち『寿歌二曲』クマ役(生田みゆき演出)、ハルナツ『Proof』クレア役(田中壮太郎演出)、キャラメルボックス『スロウハイツの神様』森永すみれ役(成井豊演出)などがある。
英語での演技経験もあり、2017年には『綾の鼓』(フランコ・フィギュレド演出)を英国各地で上演。また、21年には文化庁新進芸術家海外研修制度でニューヨークに派遣された。帰国後、演劇ユニット・ハルナツを旗揚げし、翻訳家としての活動も開始。これまでの翻訳に、ハルナツ『Proof』、藤尾勘太郎 無茶祭2023 その2『セイムタイム、ネクストイヤー』がある。

====================
【募集要項】
■対象 翻訳家、または、それを志す者。劇作家、演出家、俳優等。
■参加条件 原則、全日程参加できる方。海外戯曲に関心がある方。
■募集人数 10名ほど
■参加費 3,000円(全4回)
■参加方法 オンライン実施。Zoomを使用予定。
■応募方法
所定の申し込みフォームより①〜⑧項目をご入力の上、お申し込みください。
① 氏名/活動名 ②所属(あれば) ③年齢 ④性別 ⑤住所 ⑥連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)⑦略歴 ⑧応募理由(200字程度)
※募集人数を超えた場合には選考あり
※参加者には、戯曲の粗訳を郵送いたします。

応募フォーム https://forms.gle/Q3wuU6MgedCKDrpu8

■応募締切 2025年9月16日(火)まで
■参加可否のご連絡 2025年9月24日(水)まで

※フォームより応募ができない場合は、メールにてご応募ください。
その際、タイトルを 「『イングリッシュ』戯曲読解ワークショップ 参加者応募」としてください。
メールアドレス:worldtheatrelabo.itij@gmail.com
*応募された方の個人情報は厳重に管理し、今回の公募以外の目的に利用いたしません。
*選考に関する問い合わせには、一切応じる事はできません。予めご了承ください。

ITI日本センターでは、事業に関わるすべての人たちが対等な関係で協力協働ができるように、良好な環境の維持向上に努めます。
・当事業は、ハラスメント防止対策に真摯に取り組み、必要な対応を行います。
・参加者の方から、ハラスメントに関するご相談を受けた場合は運営スタッフが責任をもって対応いたします。

〈お問合せ〉
国際演劇協会日本センター事務局
メール worldtheatrelabo.itij@gmail.com
電話03-3478-2189(平日11時~17時)

主催:(公社)国際演劇協会日本センター
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))|独立行政法人日本芸術文化振興会

企画立案・プロデュース=林英樹
ディレクター=柏木俊彦、櫻井拓見
制作=村上理恵

Check Also

【ワールド・シアター・ラボ】出演者オーディション開催(2026年1月上演)

海外の現代戯曲を、翻訳という視 …