今年12月14日(木)、15日(金)の夜「紛争地域から生まれた演劇9」でご紹介する『ハイル・ターイハ(さすらう馬)』(作=アドナーン・アルアウダ、翻訳=中山豊子、演出=坂田ゆかり)の出演者を発表します!
松山愛佳(文学座)
稲継美保
林 周一(風煉ダンス)
歌:白崎映美(東北6県ろ~るショー!!)
作編曲・演奏:大平 清
娘の名はハイル(馬)、母の名はターイハ(さすらい)。ベドウィン族とクルドの間に生まれたハイルが因習と現代的生活のはざまで揺れながら成長し、女性として自立する姿を音楽と詩(アラビア語、クルド語)をふんだんに用いて描く語り物。多様性の中にシリアのアイデンティティを探る作家の真骨頂。2008年に出版され、2015年にはパレスチナのイエス・シアターによりアラブ演劇祭で初演され(構成・演出:イハーブ・ザハダア)、カースィミー賞を受賞した。
アドナーン・アルアウダ
作家、テレビ・映画の脚本家、劇作家、詩人。Al Rewaqコーディネーター。1975年シリア北部出身、ロッテルダム在住。ダマスカス高等演劇芸術学院でパフォーミング・アーツ、ダマスカス大学でジャーナリズムを学ぶ。2011年3月、作家やアーティストらによるダマスカスのデモに参加して捕らえられ、アサド政権支持を表明するように要請されたため、国を出て、ICORN(国際難民都市ネットワーク)に申請。ロッテルダム市よりレジデントとして招かれ、現在Velhalenhuis Belvédèreを拠点に創作活動を続けている。戯曲作品『ハイル・ターイハ』は2015年に開催された第7回アラブ演劇フェスティバルで「カースィミー賞」受賞。