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【8/10応募締切】ワールド・シアター・ラボ「海外戯曲の戯曲読解ワークショップ」(オンライン、9/6〜12)


海外の現代戯曲を、翻訳という視点から探求する「ワールド・シアター・ラボ」。今年も「海外戯曲の戯曲読解ワークショップ」(オンラインZoom)を開催します。

2月にリーディング上演予定の現代戯曲『サイプラス・アヴェニュー』と『I Call My Brothers』(仮)を取り上げ、それぞれの作品を4回講座で掘り下げます。

対象は、翻訳する人、またはそれを志す人、海外戯曲読解に関心のある演出家、劇作家、俳優など。戯曲を事前にお渡しし、ディスカッションを通して、海外戯曲を共に深めていく参加者を募集します。奮ってご応募ください!

*ワークショップ参加の応募を締め切りました。
たくさんのご応募ありがとうございました(2021年8月11日)

 

【A】『サイプラス・アヴェニュー』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:生田みゆき 翻訳:石川麻衣

〈日時・内容〉
①9月6日(月)18:30~21:30 全体の読み合わせ・疑問の共有
②9月7日(火)18:30~21:30 翻訳者レクチャー、全体の俯瞰
③9月10日(金)18:30〜21:30 幾つかのシーンの読み合わせ・ディスカッション
④9月11日(土)18:30〜21:30 幾つかのシーンの読み合わせ・ディスカッション/翻訳戯曲の上演についてディスカッション
(WS終了後、レポートをご提出(A4用紙、1枚程度)いただきます)

〈ファシリテーターより〉
これは翻訳戯曲を、ディスカッションを通じて「上演戯曲」にしていくワークショップです。『サイプラス・アヴェニュー』を実際に声に出して読み、翻訳戯曲に顕著な問題、または本戯曲に特有の問題を共有し、それをいかに乗り越えていけるか考えます。限られた時間ではありますが、翻訳戯曲への考察を深め、言葉が立ち上がる困難を分かち合いながら、多くの問題提起と解決のための提案がなされることを期待します。

〈作品紹介〉『サイプラス・アヴェニュー』(北アイルランド)
作:デビッド・アイルランド
北アイルランド、ベルファスト。ユニオニスト(英国忠誠派)のエリックに孫娘が生まれる。しかし、その孫娘は忠誠派の最大の敵、アイルランド統一を掲げるシンフェイン党の党首ジェリー・アダムズと瓜二つであった。重度のアイデンティティークライシスに陥ったエリックは、やがて奇妙な行動に出る。憎しみに基づくアイデンティティーの脆さ、その行く末を、ブラックユーモアをふんだんに交えながらリズミカルに描く衝撃作。

〈ファシリテーター〉生田みゆき
演出家。文学座演出部所属。2016年夏、ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得て、ドイツに滞在。近年の作品に名取事務所「パレスチナ演劇上演シリーズ」や、文学座アトリエの会『ガールズ・イン・クライシス』など。ITI主催事業では2018年「紛争地域から生まれた演劇10」『これが戦争だ』リーディング上演演出、2021年ワールド・シアター・ラボ『自殺の解剖』リーディング上演演出。

〈翻訳者〉石川麻衣
米国生まれ。神戸大学卒業後、UPSアカデミーで演技を学ぶ。タップダンサー、銀座クラブのシンガー、俳優、NHK Worldレポーター、ナレーター、通訳を経て翻訳業を開始し、報道記事や吹替え、英語字幕など幅広く手掛ける。主な翻訳作品は、イヴ・エンスラー作『Necessary Targets』(Ova9)、2021年12月公演予定のジョン・モーティマー脚色『クリスマス・キャロル』(劇団昴)ほか。現在アイルランド、ダブリン在住。趣味は鳥の観察。

【B】『I Call My Brothers』(仮)戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:瀬戸山美咲 翻訳:後藤絢子 翻訳監修:小牧游

〈日時・内容〉
①9月8日(水)18:30~21:30 全体の読み合わせ、翻訳者・監修者によるレクチャー
②9月9日(木)18:30~21:30 シーンごとの読み合わせ
③9月11日(土)13:30〜16:30 シーンごとの読み合わせ・ディスカッション
④9月12日(日)13:30〜16:30 全体の読み合わせ・振り返り
(終了後、レポートをご提出(A4用紙、1枚程度)いただきます)

〈ファシリテーターより〉
「人からどう見られているか」ということが人の形をつくっていってしまうとき、どうやって「自分」でい続けられるか、どうやって人を信じられるか。謎に満ちた戯曲の中から浮かび上がってくる私たち自身の姿を、作品の背景にある実際の事件や現在の世界の状況も踏まえながら、みんなで見つけて考えていきたいと思っています。

〈作品紹介〉『I Call My Brothers』(仮)(スウェーデン)
作:ヨーナス・ハッサン・ケミーリ
2013年、スウェーデン国立巡回劇団(Riksteatern)とヨーロッパの4劇場による若手劇作家の新作上演プロジェクトEUROPE NOWの一環で初演。演出は作家と同じく移民の背景を持つファルナズ・アルバビ(Farnaz Arbabi)。2010年12月11日にストックホルムの中心部で勃発した、ワゴン車での自爆事件に着想を得て書かれたもので、2012年には同名の小説が刊行されている。翻訳上演も多数。
*『I Call My Brothers』の翻訳にはRachel Willson-Broyles訳による英語版を使用し、小牧游氏の協力によってスウェーデン語の原文と照合しました。

〈ファシリテーター〉瀬戸山美咲
劇作家・演出家・ミナモザ主宰。16年『彼らの敵』で第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞のほか、読売演劇大賞優秀演出家賞・選考委員特別賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞など受賞。近作に現代能楽集『幸福論』(作・演出)、『染、色』『ジハード−Djihad−』『あの出来事』(演出)、『オレステスとピュラデス』(作)、『THE NETHER』(上演台本・演出)など。

〈翻訳者〉後藤絢子
1982年仙台生まれ。結城座制作部、静岡県舞台芸術センター(SPAC)制作部、バイエルン州立レジデンツ劇場でのドラマトゥルク研修を経て、現在、国際演劇協会日本センター勤務。翻訳戯曲にアフガニスタン人権民主主義連盟作『修復不能』(国際演劇協会日本センター)、ビリヤナ・スルビリャーノヴィチ作『いなごたち』(壁なき演劇センター・公演中止)など。


【募集要項】
■対象   翻訳家、または、それを志す者。劇作家、演出家、俳優等。
■参加条件  原則、全日程参加できる方。海外戯曲に関心がある方。
■定員   各作品10名
■参加費  3,000円(全4回)
■参加方法  オンライン実施。Zoomを使用予定。

■応募方法
所定の申し込みフォームより①〜⑧項目をご入力の上、お申し込みください。
①氏名/活動名 ②所属(あれば) ③生年月日 ④性別 ⑤住所
⑥連絡先(連絡の取れるEメールアドレスと電話番号を明記)
⑦略歴 ⑧応募理由(200字程度)

※定員を超えた場合は選考あり
※参加者には、戯曲の粗訳を郵送いたします。

応募を締め切りました
たくさんのご応募ありがとうございました!(8月11日)

■応募締切
 8月10日(火)

【お問合せ】

国際演劇協会日本センター事務局
メール  theatrelabo@iti-j.org
電話 03-3478-2189(平日11時~17時)

文化庁委託事業「令和3年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳者育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」

主催=文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
企画制作=公益社団法人国際演劇協会日本センター

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