コロナ禍のアメリカ、中国、ドイツ、アイルランドで生まれた短編戯曲をご紹介する「Plays 4 Covid 孤読/臨読」。4回にわたって作家たちを紹介します。最終回となる今回はアイルランドから『橋の上のワルツ(Once Upon a Bridge)』の作家、ソニア・ケリーさんについてご紹介します。公演情報はこちらをご覧ください。
ソニア・ケリー
Sonya Kelly
戯曲やテレビの脚本を手掛けるアイルランド人作家。
デビュー作の一人芝居『The Wheelchair on My Face』は、2012年エディンバラ・フェスティバルで新作戯曲賞を受賞し、米ニューヨーク・タイムズ紙の批評家が選ぶ一押し作品として紹介された。
第二作目『How to Keep an Alien』は、2014年ダブリン・フリンジ演劇祭で最優秀作品賞を受賞。国内をツアーした後、ブリスベン・フェスティバル、エディンバラのトラヴァース劇場、ロンドンのソーホー劇場、ニューヨークのアイリッシュ・アーツ・センター、ニュージーランドのオークランド・アート・フェスティバルなどを回る。ソニア自身がパートナーとビザ取得のために乗り越えたいくつもの壁を面白おかしく描いたロマンチック・コメディー。
『Furniture』は、ドルイド・シアター・カンパニーが2018年ゴルウェイ・インターナショナル・アート・フェスティバルで上演し、アイルランド国内を回った。2019年には、この作品でスチュワート・パーカー・トラスト賞とアイルランド作家組合最優秀新作戯曲賞を受賞。
『橋の上のワルツ』は、2020年のロックダウン中にドルイド・シアター・カンパニーから執筆を依頼された。見知らぬ人との距離や、他者と共有する空間について深く掘り下げた作品。