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ワールド・シアター・ラボ vol.3


 
■海外戯曲の戯曲読解から場面を立ち上げるワークショップ
『Big Deal』
2022年8月26日~28日 都内スタジオ

■海外戯曲の戯曲読解ワークショップ
『ロッテルダム』
2023年1月18日~22日 オンライン

■リーディング上演
『ロッテルダム』
『若造』
2023年2月16日~2月19日 上野ストアハウス

 
 


1.『Big Deal』(北マケドニア)

作:ミア・エフレモヴァ Mia Efremova
翻訳:万里紗

〇戯曲について
『Big Deal』

2020年、世界は置き去りにされた。あなたから。ヨーロッパから。死から。
背信、嫉妬、殺人というモチーフによって作家が紡ぎ出すのは現代の黙示録だ。そのメタリアリズム的狂想曲において、主人公である「人間」の抱える孤独―パートナーとのすれ違い、不妊、薬物依存、ヨーロッパの歴史・構造がもたらす経済格差、コロナ禍―は「離別」という相似関係を描く。
執念深すぎるほど繰り返される悔恨の台詞の果てに観客は、この主人公が「着衣の人間」と「裸の人間」へと分裂する原因となった殺人事件を目撃するかもしれないが、或いはそれは、「愛する人を”死”へ追いやった」作家自身の懺悔かもしれない。
詩情豊かで逞しいテキストに託された、生きれば死ぬ、そして愛すれば苦しむという取引(ディール)をめぐるこの物語は、主人公「人間」の送りそびれたラブレターでもあるのだ。

〇作家について
ミア・エフレモヴァ Mia Efremova

1994年生まれ、劇作家、詩人、ライター、作家。北マケドニア、シュティプに拠点を置き、シュティプ・ナショナルインスティテューション&ミュージアムの出版・保存部門に勤務。執筆言語はマケドニア語、英語、オランダ語、スウェーデン語と幅広く、これまでの作品は、スコピエのオルタナティブ劇団テアトラ、シュティプ国立劇場、シュティプ文化会館とのコラボレーションで上演された。
2014年には、北マケドニアのビトラで開催された国際モノドラマフェスティバルおよびクロアチア、セルビア、コソボ、スロベニア、そして北マケドニアのITIセンターが共同で主催した第1回国際ドラマコロニーの一員となった。

〇『Big Deal』「海外戯曲の戯曲読解から場面を立ち上げるワークショップ」
ファシリテーター:竹中香子

〈日時・内容〉
2022年8月26日(金)、8月27日(土)、8月28日(日)
北マケドニア戯曲を題材に、参加者で戯曲を読解し、グループで主体的に場面を立ち上げるまでのプロセスを実践するワークショップ。

① 8月26日(金)18:00−22:00(対面) 顔合わせ、戯曲音読、作品について
② 8月27日(土)13:00−17:00(対面) 身体を使うアクティビティ。グループワーク。役割決め
③ 8月28日(日)13:00−17:00(対面) ドラマツルギー分析ミーティング。グループワークと発表。フィードバック

 


2.『ロッテルダム』Rotterdam(イギリス)

作 ジョン・ブリテン(Jon Brittain)
翻訳:一川華

○戯曲について
『ロッテルダム』

舞台はオランダの港町ロッテルダム。大晦日の晩、フィオナは恋人のアリスに自身がトランスジェンダー男性であることを告白する。恋人を理解しようと努めるアリスだが、一つの疑問が頭に浮かぶ。「恋人が男性なら、私はレズビアンではなくストレートなのか?」
フィオナは性別移行し、エイドリアンとして生きていくことを決意する。兄のジョシュはそんな彼をサポートし、アリスは同じ職場の女性、レラニと距離を縮めていく…。生活の変化の中で揺らぐアリスとエイドリアンのアイデンティティへの不安や苦悩を、細やかに、かつコミカルに描く会話劇。2017年ローレンス・オリヴィエ賞受賞作。

○作家について
ジョン・ブリテン Jon Brittain

劇作家、コメディ作家、演出家。『ロッテルダム』は2015年にサウスロンドンのシアター503にて初演。ウエストエンドやオフブロードウェイでも上演され、2017年にローレンス・オリヴィエ賞(Outstanding Achievement in an Affiliate Theatre)を受賞。チャールズ・ウィンター賞の最優秀新人劇作家部門にノミネートされるなど注目を集めた。その他の代表作に『A Super Happy Story (About Feeling Super Sad)』、デヴィッド・ウォリアムスの児童書『Billionaire Boy』のミュージカル翻案など。

〇『ロッテルダム』戯曲読解ワークショップ(オンライン)
ファシリテーター:稲葉賀恵

【日時・内容】
① 1月18日(水)18:30~21:30 全体の読み合わせ、翻訳者によるレクチャー
② 1月19日(木)18:30~21:30 シーンごとの読み合わせ、考察のディスカッション
③ 1月20日(金)18:30〜21:30 シーンごとの読み合わせ、考察のディスカッション
④ 1月22日(日)13:30〜16:30 振り返り、翻訳戯曲上演についてのディスカッション

〇『ロッテルダム』リーディング公演
演出:EMMA(豊永純子)
出演: 小黒沙耶、椎木美月、日向みお、荻野祐輔、稲葉歓喜
【上演日時】
2023年2月16日(木)19:00
2023年2月18日(土)14:00

『ロッテルダム』撮影:太田功二

 


3. 『若造(チャマーコ)』(キューバ)

作 アベル・ゴンサレス=メロChamaco by Abel González Melo
翻訳:仮屋浩子

〇戯曲について
『若造(チャマーコ)』

クリスマスイブの夜、キューバ首都ハバナの旧市街。ある公園で二人の若者がチェス盤の上で自分達の運命を賭けたゲームを繰り広げている。愛、狂気、そして死によってある家族が深く傷つけられていく。生き延びるために都会へと越境する若者たち、深刻な経済危機によってもたらされる生きづらさや貧困問題を抱える社会主義国家キューバの入り組んだ矛盾のある姿が、スリリングにあぶり出される。
初演2006年(キューバ)。10言語以上に翻訳、十数国以上で翻訳上演、そして映画化されたアベル・ゴンサレス=メロの代表作。

〇作家について
アベル・ゴンサレス=メロ Abel González Melo

1980年生まれ。キューバ出身。劇作家、演出家。キューバ芸術大学で演劇学の学位、後マドリード・コンプルテンセ大学で優秀な成績で文学博士号と演劇学修士号を取得、ロンドンのロイヤルコート劇場国際レジデンスを修了。20年以上にわたり、劇作を中心に様々なジャンルの作家として活動。戯曲は11ヶ国語に翻訳され、15ヶ国で上演、出版されている。代表作に『バヤメサ』、『叙事詩』、『メカニカ』、『若造(チャマーコ)』。創作活動に加え、演劇論研究、文芸編集、教育に情熱を注いでいる。

〇『若造(チャマーコ)』リーディング上演
演出:西沢栄治
出演:斉藤範子、永井茉梨奈、内田健介、佐野陽一、鈴木幸二、滝本圭、谷怜由、ホリユウキ、今井美佐穂

【上演日時】
2023年2月17日(金)19:00
2023年2月19日(日)14:00

『チャマーコ』 撮影:太田功二

 


文化庁委託事業「令和4年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業」
次代の翻訳家育成セミナー「ワールド・シアター・ラボ」

主催:文化庁、公益社団法人国際演劇協会日本センター
企画制作:公益社団法人国際演劇協会日本センター

企画立案・プロデュース:林英樹
ディレクター:柏木俊彦
制作:村上理恵
制作協力:後藤絢子
著作権代理:株式会社シアターライツ

(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
音響:許斐祐
照明:長尾裕介(LEPUS)
演出助手:櫻井拓見、加藤祐未