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ワールド・シアター・ラボ vol.4


 
■翻訳者育成プログラム
『The Nature of Captivity』

■戯曲読解ワークショップ
『原宿ガールズ』
2023年12月11日~15日 オンライン
『家族の配列』
2023年12月18日~22日 オンライン

■リーディング上演
『原宿ガールズ』
『家族の配列』
2024年2月22日~25日 上野ストアハウス

 

 


1. 『The Nature of Captivity』(アメリカ)

作:Matthew Paul Olmos

○戯曲について
『The Nature Of Captivity』

破壊された残骸の中で息をひそめて生きる4人がいる。ジャスタス、ルル、ネリーの兄妹と、家族のいないグーチ。仲間は皆、捕らえられて連れていかれたか殺された。彼らは最後の生き残りだ。一方、4人の入植者、ジャスティン、ルーシー、エレノア、グーンは、自分たちや故郷の家族が生き延びるため、その土地に住む者を一掃する任務にあたる。互いに相いれない存在でありながら、どことなく面影の重なる8人。そして両者が出会う時……。
2011年BBC国際劇作コンクールにてアメリカ大陸部門最優秀賞を受賞。2016年にはロンドンでもリーディング上演された。

○作家について
マシュー・ポール・オルモス  Matthew Paul Olmos


ロサンゼルス出身・在住のメキシコ系アメリカ人。社会から疎外された人々やマイノリティーの居場所づくりを劇作のテーマとする。2009年、アメリカ人カップルとメキシコ人カップルを通して他者との境界やアイデンティティーについて描いた『i put the fear of mexico in’em』(原題:私はメキシコの恐怖で彼らを震え上がらせる)で、サンダンス・インスティテュートの作家フェローに選出。以降、数々の作品で受賞歴多数。最近はメキシコ系アメリカ人の隔離教育の歴史に着想を得た作品を執筆。アクターズ・スタジオ・ドラマ・スクール(現ニュースクール大学演劇部門)で劇作のMFA(芸術修士)を取得。芸術系タウン誌の演劇コーナーで執筆するほか、ニューヨーク大学などで劇作の講師も務める。

〇『The Nature of Captivity』翻訳者育成プログラム
監修者:谷岡健彦(たにおか・たけひこ)
翻訳者:渡邉奈津希

 


2. 『原宿ガールズ』(イギリス)

作:フランシス・ターンリィ Francis Turnly
翻訳:万里紗

〇戯曲について
『原宿ガールズ』

神宮橋でコスプレを披露し、楽しむ3人の女の子たち。俳優を目指すマリ、パパ活に勤しむケイコ、そして自立を願いながらも、その一歩を踏み出せないユミ。高校を卒業した3人は、日本のポップカルチャーの暗部―性風俗産業や、堅牢な家父長制―に出会い、傷つき、被害者であると同時に自立を目指す女性である、という微妙な境界を行き来する。「かわいい」や「萌え」文化に象徴されるような「見る/見られる」力関係、そして「自分ではない何かになろうとする」行為を演劇の効果として採用し、また日本へのステレオタイプを確信犯的に利用しながら、日本女性の貧困や、性の搾取の問題を明るく、おかしく、爽快感たっぷりに抉り出す。2015年初演。

〇作家について
フランシス・ターンリィ Francis Turnly

2015年にイギリスの公共放送局チャンネル4の劇作家奨学金を受賞し、トライシクル・シアターでライター・イン・レジデンスを務める。2016年、『ザ・グレイト・ウェーブ・オフ・カナガワ』(同作はその後タイトルを『ザ・グレイト・ウェーブ』に変更)でキャサリン・ジョンソン最優秀戯曲賞を受賞。同作は2018年にナショナル・シアターとトライシクル・シアターの共同製作で上演され、2019年にはアメリカでも上演。北アイルランド人の父、日本人の母を持ち、劇作や、ラジオドラマ、映画シナリオ執筆の傍ら、1800年代から続く一族の農場を守る、羊と共に暮らす農場主でもある。『原宿ガールズ』は、その後の『ネコ』『ザ・グレイト・ウェーブ』を含むターンリィの、若い日本人女性を主人公にしたトリロジーの第一作目である。

〇『原宿ガールズ』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:西本由香

【日時・内容】
12月11日(月)18:30~21:30
翻訳者によるレクチャー、作品の社会的・時代的背景など
12月12日(火)18:30~21:30
作品の構造分析、誰の視点で何のために書かれたシーンなのか
12月14日(木)18:30〜21:30
声に出して読んでみる、体感を通した読解
12月15日(金)18:30〜21:30
作ってみる、舞台空間を想定して、美術などを想像してみる、まとめ

※参加者のレポートはこちらから

〇『原宿ガールズ』リーディング公演
演出:舘そらみ
出演: 穴田有里、加瀬澤拓未、近藤強、滝佑里、西風生子、ユーリック永扇

【上演日時】
2月23日(金)19:00
2月25日(日)14:00

『原宿ガールズ』撮影:太田功二

 


3.『家族の配列』家族排列(台湾)

作 リー・ピンヤオ 李屏瑤
翻訳:山﨑理恵子

〇戯曲について
『家族の配列』家族排列

裕福な家庭で「一人っ子」として育ってきたチェン・ヂアリンは、28歳で父を亡くす。葬儀に参列すると、そこには、その時、初めて会う異母姉妹弟(きょうだい)のルー・ヂアホエ、ルー・ヂアヂア、ルー・ヂアホアも来ていた。1人の父、二つの家庭、三角関係、そして4人の姉妹弟(きょうだい)。最初は距離があった4人だが、チャットグループを作り連絡を取り合う内、次第に色々なことが話せるようになってくる。4人の登場人物の時間の流れと共に変化していく事象や関係性を通して、しきたりとは? 家族とは? ジェンダーとは? と、現代台湾の日常と若者の生態を探る。リー・ピンヤオ自身の父の死を経験した時のことをベースに執筆した作品。

〇作家について
リー・ピンヤオ 李屏瑤

1984年、台湾生まれ。小説家、劇作家、ライター。2023年〜2024年 台湾国家両庁院レジデンスアーティスト。小説『向日性植物』は日本語翻訳版も出版されている。その他の代表作に劇作『無眠』(仮訳:眠れない夜)、エッセイ集『台北家族、違章女生』(仮訳:台北家族・アウトロー女子)などがある。戯曲『家族の配列(原題:家族排列)』は第19回台北文学賞優等賞受賞、2020年台北フリンジフェスティバルで「演劇の中の演劇」賞を受賞。自身がパーソナリティーを務めるpodcast『atypicalgirl_lalaLand』は2022年podcast世界ランキングトップ1%入りを果たし、その中で最も注目される番組の一つとなっている。

〇『家族の配列』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:EMMA(旧・豊永純子)

【日時・内容】
12月18日(月)18:30~21:30
目標の共有、翻訳者によるレクチャー、読み合わせ(前半)
12月19日(火)18:30~21:30
読み合わせ(後半)、ディスカッション
12月21日(木)18:30~21:30
視点AB、ディスカッション
12月22日(金)18:30~21:30
視点CD、ディスカッション、振り返り

※参加者のレポートはこちらから

〇『家族の配列』リーディング公演
演出:水野玲子
出演:音道あいり、金聖香、田中祐理子、水木彩也子
【上演日時】
2月22日(木)19:00
2月24日(土)14:00

『家族の配列』撮影:太田功二

 


令和5年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業
「次代の翻訳者育成セミナー(「ワールド・シアター・ラボ」)」

主催:公益社団法人国際演劇協会日本センター
後援:台北駐日経済文化代表処 台湾文化センター、ブリティッシュ・カウンシル
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(次代の文化を創造する新進芸術家育成事業))|独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:国際演劇評論家協会(AICT)日本センター、一般社団法人日本演出者協会、一般社団法人日本劇作家協会
企画立案・プロデュース:林英樹/ディレクター:柏木俊彦、櫻井拓見
制作:村上理恵/制作助手:関根好香、みぞぐちあすみ、工藤恵実
制作協力:万里紗
著作権代理:株式会社シアターライツ

(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
照明:長尾裕介(LEPUS)
音響:斎藤裕喜(Québec)
音響操作:北島とわ