■戯曲翻訳ゼミナール
『メアリ』(原題:Mary)
2025年8月17日〜11月23日 オンライン、渋谷区地域交流センター
■海外戯曲の戯曲読解ワークショップ
『イングリッシュ』(原題:English)
2025年10月7日~10日 オンライン
■リーディング上演
『囚われの本質』
2026年2月22日~23日 上野ストアハウス
■翻訳者育成プログラム
『Nachtland』
1.『メアリ』Mary(スコットランド)
作:ロナ・マンロウ(Rona Munro)
○戯曲について
『メアリ』
スコットランド女王メアリ・スチュアートを題材とした政治スリラー。舞台上に彼女は現れず、3人の人物がそれぞれの立場から証言と主張を重ね、多面的な真実が浮かび上がる。 物語の核心は、ボスウェル伯との結婚が情熱によるものか、暴力と強制の結果であったのかという点にあり、議論は登場人物の立場の変化とともに揺れ動く。本作は、女性権力者が性的規範によって裁かれるというテーマを強く打ち出し、「同意」や「証言の信頼性」といった現代的問題とも接続する。
○作家について
ロナ・マンロウ Rona Munro
舞台・ラジオ・映画・テレビと多岐にわたり活躍するスコットランドの劇作家。スコットランド国立劇場や英国ナショナル・シアター、エディンバラ国際フェスティバルで上演された三部作『ジェームズ・プレイズ』で広く知られる。『アイアン』『ボールド・ガールズ』など受賞歴のある作品も多く、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーへの書き下ろしも手がけている。映像分野では『オレンジと太陽』などの脚本を担当し、国際的に高い評価を得ている。
○『Mary』戯曲翻訳ゼミナール
〈監修・進行〉谷岡健彦
【日時・内容】
試訳・ディスカッション(オンライン)
8月17日(日) ディスカション(渋谷区地域交流センター新橋)
試訳・ディスカッション(オンライン)
9月14日(日)俳優等による試演会(渋谷区地域交流センター代々木)
ディスカッション、翻訳ブラッシュアップ(オンライン)
11月23日(日)まとめ
2.『イングリッシュ』(アメリカ)
作:サナズ・トゥースィ(Sanaz Toosi)
翻訳:小林春世
〇戯曲について
『イングリッシュ』(原題:English)
2008年、イランのカラジュ。TOEFLテストに向けて英語の勉強に励む4人の生徒と、1人の教師。教室のホワイトボードには、「English Only(英語以外禁止)」と書かれている。登場人物が英語を学ぶ理由はそれぞれだ。自由を求め英語圏への移住を目指していたり、英語しか喋れない孫と暮らすことを望んでいたり、二つの国をバックグラウンドに持つ者としてのアイデンティティを模索していたりする。英語を学ぶ彼らは、新しい言語の習得によって、何か、自分の新しいアイデンティティを得られるのではないかと期待するが、時にその逆で、自らのアイデンティティを剥がされるような痛みをも体験する。学ぶこと、話すこと、詩を書くこと ―そして言語の特権性と政治性。
2022年2月、Knud Adams演出にて、アトランティック・シアター・カンパニーにて初演(ラウンドアバウト・シアター・カンパニーとの共同製作)。2025年1月〜3 月にはブロードウェイに進出し、トニー賞5部門にノミネートされた。
なお、脚本上、俳優が、ペルシア語は「流暢な英語」で、英語は「訛った英語」で演じ分ける設定になっている。
〇作家について
サナズ・トゥースィ Sanaz Toosi
イラン系アメリカ人。2023年、『English』でピューリッツァー賞を受賞。これまでの戯曲に『English』と『Wish You Were Here』がある。
現在は、アトランティック・シアター・カンパニー、ラウンドアバウト・シアター・カンパニー、ウィリアムズタウン・シアター・フェスティバル、マンハッタン・シアター・クラブ、サウス・コースト・レパートリーなどから依頼を受け制作中。
2019年 PAGE73の劇作家フェローであり、スタインバーグ戯曲賞、ホートン・フート賞、ハル・ウォリナー賞、アウター・クリティック・サークル賞、そしてオビー賞最優秀新人アメリカ劇作賞を受賞。ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部修士。
○『イングリッシュ』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:大澤遊
〈日時・内容〉
10月7日(火)18:30~21:30全体の読み合わせ、翻訳者によるレクチャー
10月8日(水)18:30~21:30シーンごと読み合わせ、ディスカッション
10月9日(木)18:30〜21:30シーンごと読み合わせ、ディスカッション
10月10日(金)18:30〜21:30全体の読み合わせ、振り返り
3.『囚われの本質』The Nature Of Captivity(アメリカ)
作:マシュー・ポール・オルモス(Matthew Paul Olmos)
翻訳:渡邉奈津希
○戯曲について
『囚われの本質』 The Nature Of Captivity
破壊された残骸の中で息をひそめて生きる4人がいる。ジャスタス、ルル、ネリーの兄妹と、家族のいないグーチ。仲間は皆、捕らえられて連れていかれたか殺された。彼らは最後の生き残りだ。一方、4人の入植者、ジャスティン、ルーシー、エレノア、グーンは、自分たちや故郷の家族が生き延びるため、その土地に住む者を一掃する任務にあたる。互いに相いれない存在でありながら、どことなく面影の重なる8人。そして両者が出会う時……。
2011年BBC国際劇作コンクールにてアメリカ大陸部門最優秀賞を受賞。2016年にはロンドンでもリーディング上演された。
○作家について
マシュー・ポール・オルモス Matthew Paul Olmos
ロサンゼルス出身・在住のメキシコ系アメリカ人。社会から疎外された人々やマイノリティーの居場所づくりを劇作のテーマとする。2009年、アメリカ人カップルとメキシコ人カップルを通して他者との境界やアイデンティティーについて描いた『i put the fear of mexico in’em』(原題:私はメキシコの恐怖で彼らを震え上がらせる)で、サンダンス・インスティテュートの作家フェローに選出。以降、数々の作品で受賞歴多数。最近はメキシコ系アメリカ人の隔離教育の歴史に着想を得た作品を執筆。アクターズ・スタジオ・ドラマ・スクール(現ニュースクール大学演劇部門)で劇作のMFA(芸術修士)を取得。芸術系タウン誌の演劇コーナーで執筆するほか、ニューヨーク大学などで劇作の講師も務める。
○『囚われの本質』リーディング上演
演出:生田みゆき 演出助手:井上裕朗
出演:根本大介、長尾純子、原田理央、石井瞭一/山野靖博、翠月瞳、赤松怜音、小比類巻諒介
〈上演日時〉
1月31日(土)13:00/18:00
2月1日(日)13:00


4.『Nachtland』(ドイツ)
作:マリウス・フォン・マイエンブルク Marius von Mayenburg
○戯曲について
『Nachtland』
2022年12月初演(ベルリン・シャウビューネ劇場)。亡き父の家を子どもたちが片付けているとき、屋根裏に隠してあった古い絵画が見つかる。それは1920年代のウィーンの教会を描いた風景画だったが、キャンバスに記された署名はその後ドイツに独裁者として君臨した男の名前に似ていた。この絵画をめぐる騒動を喜劇として描きながら、現在のヨーロッパ社会の右傾化、極右政治勢力の台頭、人々の心に埋もれている衝動を辛辣に風刺する。英語圏では2024年2月にロンドンのヤング・ヴィック劇場で翻訳上演された。
〇『Nachtland』翻訳者育成プログラム
選出者
荒井風香
監修者 新野守広
「次代の翻訳家育成セミナー」(ワールド・シアター・ラボ)
主催:公益社団法人国際演劇協会日本センター
助成:文化庁文化芸術振興補助金
(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))
独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:(一社)日本演出者協会
(一社)日本劇作家協会
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
企画立案・プロデュース:林英樹
ディレクター:柏木俊彦、櫻井拓見
制作:村上理恵
制作助手:田中美紗樹
著作権代理:株式会社シアターライツ
制作協力:万里紗
(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
照明:長尾裕介(LEPUS)
音響:斎藤裕喜(Québec)
音響操作:河相朱音(Québec)
iti-japan 国際演劇協会日本センター






