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ワールド・シアター・ラボ vol.5


 
■戯曲翻訳ゼミナール
『Mary』
(2024/8/3・8/6・8/17・8/31・9/14・9/28 全6回)
都内施設
※8/6 公開オンラインレクチャー「戯曲の翻訳をめぐって」

■戯曲読解ワークショップ
『囚われの本質』
2024年9月24日~27日
『You Bury Me』
2024年10月1日~4日

■掲載戯曲試読会
『持参金のない男』

■リーディング上演
『You Bury Me』
2026年2月22日~23日 上野ストアハウス

 

 


1.『メアリ』Mary(スコットランド)

○戯曲について
『メアリ』

スコットランド女王メアリ・スチュアートを題材とした政治スリラー。舞台上に彼女は現れず、3人の人物がそれぞれの立場から証言と主張を重ね、多面的な真実が浮かび上がる。 物語の核心は、ボスウェル伯との結婚が情熱によるものか、暴力と強制の結果であったのかという点にあり、議論は登場人物の立場の変化とともに揺れ動く。本作は、女性権力者が性的規範によって裁かれるというテーマを強く打ち出し、「同意」や「証言の信頼性」といった現代的問題とも接続する。

○作家について
ロナ・マンロウ Rona Munro

舞台・ラジオ・映画・テレビと多岐にわたり活躍するスコットランドの劇作家。スコットランド国立劇場や英国ナショナル・シアター、エディンバラ国際フェスティバルで上演された三部作『ジェームズ・プレイズ』で広く知られる。『アイアン』『ボールド・ガールズ』など受賞歴のある作品も多く、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーへの書き下ろしも手がけている。映像分野では『オレンジと太陽』などの脚本を担当し、国際的に高い評価を得ている。

〇『Mary』戯曲翻訳ゼミナール
〈監修・進行〉 谷岡健彦

【日時・内容】
①8月3日(土) 13:30~16:30
②8月6日(火) 19:00~21:00 ☆《オンラインレクチャー》※一般公開
③8月17日(土) 13:30~16:30
④8月31日(土) 13:30~16:30
⑤9月14日(土) 13:30~16:30
⑥9月28日(土) 13:30~16:30

☆公開オンラインレクチャー「戯曲の翻訳をめぐって」(戯曲翻訳ゼミナール2回目)
【日時】 8月6日(火)19:00~21:00
※「戯曲翻訳ゼミナール」(全6回)の2日目としても実施
【会場】 Zoomによるオンライン形式
【料金】 無料(要事前申込)

【パネリスト】
小田島創志 (おだしま そうし)
關智子 (せき ともこ)

【モデレーター】
万里紗 (まりさ)

 


2.『囚われの本質』(アメリカ)

作:マシュー・ポール・オルモス Matthew Paul Olmos
翻訳:渡邉奈津希

〇戯曲について
『囚われの本質』The Nature Of Captivity

捕らわれる者と捕らえる者。建物の中と外の世界。“私たち”と“奴ら”を分けるものとは何なのだろう――
荒れた場所で息をひそめて生きる4人がいる。ジャスタス、ルル、ネリーの兄妹と、家族のいないグーチ。仲間は皆、捕らえられて連れていかれたか殺された。彼らは最後の生き残りだ。一方、4人の入植者、ジャスティン、ルーシー、エレノア、グーンは、自分たちや故郷の家族が生き延びるため、その土地に住む者を一掃する任務にあたる。互いに相いれない存在でありながら、どことなく面影の重なる8人。そして両者が出会う時……。
2011年BBC国際劇作コンクールにてアメリカ大陸部門最優秀賞を受賞。2016年にはロンドンでもリーディング上演された。

〇作家について
マシュー・ポール・オルモス  Matthew Paul Olmos

ロサンゼルス出身・在住のメキシコ系アメリカ人。社会から疎外された人々やマイノリティーの居場所づくりを劇作のテーマとする。2009年、アメリカ人カップルとメキシコ人カップルを通して他者との境界やアイデンティティーについて描いた『i put the fear of mexico in’em』(原題:私はメキシコの恐怖で彼らを震え上がらせる)で、サンダンス・インスティテュートの作家フェローに選出。以降、数々の作品で受賞歴多数。最近はメキシコ系アメリカ人の隔離教育の歴史に着想を得た作品を執筆。
アクターズ・スタジオ・ドラマ・スクール(現ニュースクール大学演劇部門)で劇作のMFA(芸術修士)を取得。芸術系タウン誌の演劇コーナーで執筆するほか、ニューヨーク大学などで劇作の講師も務める。

〇『囚われの本質』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:生田みゆき
【日時・内容】
9月24日(火)18:30~21:30
全体の読み合わせ、戯曲に対する疑問を共有
9月25日(水)18:30~21:30
翻訳者レクチャー、質疑応答。前日に出た疑問についてのディスカッション
9月26日(木)18:30〜21:30
一部シーンの読み合わせとディスカッション
9月27日(金)18:30〜21:30
一部シーンの読み合わせとディスカッション、ワークショップの振り返り

 


3.『You Bury Me』(イギリス)

作:アフラーム Ahlam
翻訳:一川華

〇戯曲について
舞台は2015年、エジプトの首都カイロ。2011年のエジプト革命後、2013年に事実上の軍事クーデターが起き、翌年に再び強権的な政権となって約1年が経過した。民主化運動「アラブの春」の余波の中、抑圧されながらも自由や愛を求めるミレニアル世代の若者6人の生き様を追う。友情、喪失、グラインダーのデート、排気ガス、酔っ払いの電話、ファーストキス、狂乱-汗と笑い声に満ちた都市「カイロ」が今、立ち現れる。2020年、The Women’s Prize for Playwriting 受賞。2023年、ブリストル・オールド・ヴィック(英国)にて初演。

〇作家について
アフラーム Ahlam

幼少期に数多くの移住を経験。ドイツ、シンガポール、ケニア、ベネズエラ、トルコ、イギリスに在住した。初めて演劇を学んだのはエジプトで、古典的なギリシャ劇とシュルレアリスムの要素を組み合わせたコンテンポラリーダンスを、自身の失恋をもとに創作。その後、真正なイギリス演劇の伝統に身を置く中で、台詞劇への興味が芽生えた。インディ・ジョーンズの再構成を依頼され、エディンバラ・フリンジにて上演。これを機に書くことに目覚める。アフラームは夢想家である。アフラームは革命を夢見ている。アフラームは空想が持つ解放の力を夢見ている。アフラームは巨大なセットのある大規模なアンサンブルシアターを夢見ている。アフラームはシチリアで一度食べたピスタチオをまぶしたサーモンを夢見ている。アフラームは愛を夢見ている。『You Bury Me』は彼女が書いた初めての戯曲ではない。そして最後の戯曲にもならないだろう。

〇『You Bury Me』戯曲読解ワークショップ
ファシリテーター:EMMA(旧・豊永純子)

【日時・内容』】
10月1日(火)18:30~21:30
翻訳者によるレクチャー、読み合わせ(前半)
10月2日(水)18:30~21:30
読み合わせ(後半)、ディスカッション
10月3日(木)18:30〜21:30
シーン抜粋・ディスカッション
10月4日(金)18:30〜21:30
シーン抜粋・ディスカッション、振り返り

○『You Bury Me』リーディング上演
演出:大澤遊
出演:中野風音、鹿野宗健、松井愛民、鈴木美緒、今井公平、伊藤白馬、池村爽

【上演日時】
2月22日(土)13:00/18:00
2月23日(日)13:00

『You Bury Me』撮影:太田功二

 


4.『持参金のない男』(ロシア)

原題:Бесприданник
作:リュドミラ・ラズモフスカヤ
翻訳:有信優子

〇作品について
2幕の喜劇。登場人物は5人の女性と1人の男性。(パーシャおばあさん―元・模範的搾乳工75歳、マルゴ―有名作家60歳、フロシカ―実業家50歳、トムシク―学校司書45歳、ヴィカ―「ワン・プラス」社の従業員25歳、イワン―新郎候補59歳)。
まったくタイプの異なる人生経験豊かな成熟した4人の女性が、結婚相手を見つけるため結婚相談所「ワン・プラス」社の小さな部屋に集まる。彼女たちに紹介されたのはたった一人の運命の相手候補、しかもその男性は持参金のない男だった。女性たちはそれぞれ知識や特技をアピールし、この唯一の新郎候補をめぐって競い合う。彼女たちの「獲物」となった男性は多様な女性たちの間で右往左往し、窮地に陥る。果たして誰が花婿を射止めるのか? 
作者はこの可笑しな謎解きに観客を誘う。表面的にはコミカルな物語の背後に、いわば「不条理ホラー」のような現代社会へのリアルな不安の声が聞こえてくる。

〇『持参金のない男』試読会
【日時】
2024年10月19日(土)18:00〜21:30  3時間30分(休憩あり)

【会場】
東京都内スタジオ

 


「次代の翻訳家育成セミナー」(ワールド・シアター・ラボ)
主催:公益社団法人国際演劇協会日本センター
助成:文化庁文化芸術振興補助金
(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))
独立行政法人日本芸術文化振興会
協力:(一社)日本演出者協会
(一社)日本劇作家協会
国際演劇評論家協会(AICT)日本センター
企画立案・プロデュース:林英樹
ディレクター:柏木俊彦、櫻井拓見
制作:村上理恵
制作助手:山田真里亜
著作権代理:株式会社シアターライツ
制作協力:万里紗
(リーディング上演スタッフ)
舞台監督:廣瀬正仁
音響:斎藤裕喜(Québec)
照明:長尾裕介(LEPUS)
演出助手:奥田寧々